額縁をついたて代わりに活用 とある喫茶店のコロナ対策が完全にアートだと話題に

2020年5月26日(火)20時13分 Jタウンネット


突然だが、こちらの喫茶店の様子をご覧いただきたい。

こちらはツイッターユーザーのユキノさんが2020年5月24日に投稿した写真だ。

カウンターと店主の間に設けられた、ついたてに注目してほしい。間切りが、絵画などを掲げる額縁であることに、気づいただろうか。投稿者のユキノさんは、この光景について、

「額縁が並べられ その奥で店主が珈琲を淹れていて 絵画の中の人みたいにみえる。凄い」

と呟く。額縁をつい立て代わりにするなんて、お洒落すぎる発想だ。

この喫茶店の取り組みにツイッターでは、「素敵」「センスの塊」といった反応が寄せられ、話題になっている。

「単なる『ついたて』ではいけない」

カウンターに額縁を設置しているのは、香川県仲多度郡にある「Tetugakuya」というカフェだ。

店主・すぎはらあやのさんは、額縁を設置した経緯をブログサービス「note」やツイッターに綴っている。その内容をまとめると、次のようになる。

新型コロナウイルスの影響による休業要請の対象にはならなかったという「Tetugakuya」。

天井の高さは4メートルで面積は約60坪分。店としてメインに利用している空間だけでもおそらく30坪強あり、4壁面のうち2つが窓だそうだ。また、地方の人通りのない場所に店を構えている。

こうした条件が重なったため、新型コロナウイルスの影響で周囲の喫茶店が休業する中でも、営業を続けられたそうだ。

とはいえ、営業を続けるにあたって、「もう少し何らかの対策が取れるよう備えておいた方がいい」という考えから、額縁を使った「ついたて」の設置に至ったという。

ついたては、香川県在住の美術家カミイケタクヤさんに5月4日、イメージ図を見せ、20日に工事をしてもらったという。状況に合わせてビニールシートを取り付けられるようにしたそうだ

なぜ、額縁をついたてにしようと思ったのか。すぎはらさんは、その理由をnoteでこう説明している。

「コロナに対して他の人とは違う見方をする人もいる。コロナとは関係なく生活を続ける人もいる。そういう人が居てもいいし、Tetugakuyaは、マイノリティの人々が集っていい場所だ。
だから、単なる『ついたて』ではいけない。美しく面白みがあり、ついでにコロナ対策もできるものでなければ」


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