アイスの次はメロンソーダも「工場の味」に 金物のまち「燕三条」を味わうシリーズに新作登場

2023年6月11日(日)20時0分 Jタウンネット

蒸し暑い日が続き、冷たい飲み物がいつもより美味しく感じる季節になってきた。特にキンキンに冷えた炭酸飲料などは格別だろう。

Jタウンネット記者は、そんな今の時期にぴったりな一風変わったドリンクが発売されたという噂を、ツイッター上で目にした。

その名も、「鉄メロンソーダ」&「鉄コーラ」だ。

販売しているのはシロップのみ。これを炭酸水で割って飲むタイプのドリンクだ。

それにしても気になるのは、商品名の中でも存在感を放つ「鉄」の文字。なにが「鉄」なのだろう......?

記者は2023年6月1日、販売元であるプラスワイズ(本社:新潟県三条市)の常務取締役・芳賀聡さんに話を聞いた。

「食べれば工場が目に浮かぶ」

芳賀さんによると「鉄メロンソーダ」と「鉄コーラ」——正式名称「燕三条鉄メロンソーダシロップ」と「燕三条鉄コーラシロップ」は、プラスワイズの食品ブランド「chillfull- ちるふる-」がコロナ禍の燕三条地域を盛り上げるために企画した「鉄シリーズ」の商品。以前 Jタウンネットが「さすが金物の町 燕三条で「鉄の味」がするアイスが爆誕→職人も「工場の味がするね」」で紹介した「燕三条鉄アイス」が代表商品で、「かなもののまち」である燕三条地域を「食」で感じてもらうためのシリーズである。

「食べれば燕三条地域の金物工場が目に浮かぶ」をコンセプトに、地域の力を合わせて作られた商品だという。

「鉄メロンソーダ」と「鉄コーラ」は新商品。開発のきっかけになったのは、22年2月に行われた「鉄スイーツ決定戦」というイベント。「鉄アイス」に反響があったことを受けた地域の学生たちが「他にも色々と面白い鉄スイーツを作ってみよう」と考えて開催した同イベントでは、学生が独力で「鉄チーズケーキ」や「鉄カフェオレ」といったメニューを企画・開発し販売。その中で「chillfull- ちるふる-」が注目したのが、「鉄メロンソーダ」だった。

「鉄スイーツ決定戦で、鉄を様々な食品に試した結果、炭酸飲料に鉄が合うことがわかりました。炭酸飲料に鉄を加えることで、鉄の苦みがビターな大人の味を演出し、飲み終わり後の甘ったるさも軽減するんです」(芳賀さん)

そこで、「鉄メロンソーダ」を開発した学生に許可を貰い商品化したものが、「鉄メロンソーダ」と「鉄コーラ」のクラフトシロップ。「鉄メロンソーダ」にはメロン果汁が、「鉄コーラ」にはシナモンやカルダモンなど6種類の香辛料が入っており、どちらも「コク」と「キレ」のある独特な味わいだという。

「鉄」という名前から身構えてしまっていたが、芳賀さんの話を聞いている内に、記者も実際に飲んでみたくなってきた。

ということで、さっそく実物を注文した。

「大人のメロンソーダ」って感じ

事前に芳賀さんに飲み方を聞いたところ、おすすめは「炭酸水3:氷2:シロップ1」の割合。その通りに作ってみた。

まず先にシロップを入れ、そこに氷を落とし、最後にゆっくりと炭酸水を注ぐ。濃い緑と透明色が綺麗なグラデーションを作り、なんだかオシャレだ。

そして肝心の味はというと、一般的なメロンソーダのように口に入れたら一気に広がるわかりやすいメロン味、とは違った。むしろ、口の中にじんわりとメロンの風味が染みわたっていく感じだ。

甘さも控えめでビターなテイスト。想像していたよりも「鉄感」みたいなものは感じなかったが、まさに「大人のメロンソーダ」といった風情のある美味しさだった。

「鉄コーラ」の方は、通常のコーラよりもスパイスの風味や香りが強く、特有の甘ったるさのようなものはほぼ感じられないスッキリとした飲み口。海外産のちょっと高級なクラフトコーラといった感じで、記者としては普通のコーラよりもこちらの方が好みかもしれない。

「鉄メロンソーダ」&「鉄コーラ」について芳賀さんは、

「発売以降、想像以上に美味しいとの感想をいただいています。鉄感も意識すれば微かにわかる程度で、味の邪魔にはならないと思います。鉄分補給に毎日飲んでも良いかもですね」

と語る。

それぞれ2023年6月1日から燕三条地場産業振興センターや燕三条駅などの販売店で購入できるほか、「chillfull- ちるふる-」の公式ECサイトでも購入可能だ。

Jタウンネット

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