「2021年度新人エンジニア育成プログラム」の成果発表会を行いました

2022年6月15日(水)9時0分 BIGLOBE Style

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。

BIGLOBEの開発部門(基盤本部)では、新卒入社社員向けに「新人エンジニア育成プログラム」を1年かけて実施しています💪

先日、プログラムを終え2年目を迎えた4名のエンジニアが成果発表を行うというので参加してきました!今回はそのレポートをお届けします♪

21年卒エンジニア、22卒エンジニア、育成関係者と記念写真

(前列左から4名が今回の発表者、21年卒エンジニア/後列中央5名が22卒エンジニア)





はじめに

この発表会は、入社から1年かけて育成に関わり見守ってくれた上司や先輩、またエンジニア育成担当者へ、これまでに得られた学びや成長度合いを一人ひとりプレゼンする節目のイベント。思い切りアピールするとともに、感謝の気持ちを伝え、一人前のエンジニアとしてスタートラインに立ちます。
聴衆には後輩となる今年度の新入社員の姿も。1つ上の先輩からヒントを得ようと真剣な表情で発表を聞いていました。

ここで、発表会後の感想を、アンケートから一部抜粋してご紹介します。幹部や上司が見守る中、緊張しつつも和やかな雰囲気で発表できたみたいですね!

発表後のアンケートより抜粋

発表者の感想(21卒エンジニア)

・1年間何をやって、何ができるようになったか、どうチームや会社に貢献できたかを振り返るきっかけになった。

・発表後、上位上司からねぎらいの言葉を掛けてもらえたのが非常に嬉しかった。

・フィードバックも貰えたので、ここを区切りに新たに頑張っていこうという気持ちになった。

・幹部に対面で発表するのはとても緊張したが、始終和やかな雰囲気で、話しやすかった。

先輩の発表を受けての感想(22卒エンジニア)

・技術的にどのように成長していけるのかが分かり、モチベーションの向上に繋がった。

・1年後の自分がイメージでき、今足りていないこと、この先必要になってくることを知ることができた。

・先輩たちの1年間の具体的な取り組みを知り、配属先での業務イメージがより固まった。

・同じプログラムを受けているにもかかわらず、全員が個性を出しながら成長しているのが分かり、励みになった。

・先輩たちのbefore afterを知り、自分でも頑張れば活躍できる可能性を感じられた。

新人エンジニア育成プログラム

まずは、新人エンジニア育成プログラムについてご紹介します。

月曜日から木曜日までの週4日間は配属先でOJTを実施し、実際の業務の中で経験学習をします。そして、毎週金曜日はエンジニア育成担当が実施する共通研修で学びます。

共通研修には、ビジネススキル・テクニカルスキル研修やリーダーインタビュー、チーム開発演習などが含まれます。

ビジネススキル・テクニカルスキル研修、リーダーインタビューについては、エンジニア育成担当の高玉が書いたこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。

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また、チーム開発演習は社内の「こんなのがあったらいいな」を内製で作っちゃおうという面白い取り組みです。会社に貢献できると共に、成功体験を得ることもできます。

今回は、人事部からの依頼で「従業員スキル診断ツール」の開発に取り組みました。人事部の人材開発担当がプロダクトオーナーとなり、新人エンジニアのみなさんによって開発され、先日無事リリースとなりました!

ビッグローブマインドにあるように「継続的に成長し続ける」ため、またその成長を加速させていくために、自身のスキルの現在地を正確に測り、次に目指す目標を作る必要があります。新人エンジニアが作ってくれたこのツールを運用することで、それが実現できると同時に社員の適材適所や今後やりたいことなどが可視化され、社内ローテーションなどにも活用できるようになるんです😃

昨年度のチーム開発演習についてはこちらをご覧ください。

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これまで全く知識がなかったというAmazon Web Services(AWS)についても、実際に触れながら知識を吸収していき、結果的にSAA(Solutions Architect – Associate)やDVA(Developer - Associate)の資格を取得したメンバーもいます。なかには配属1カ月という最速で取得したツワモノも...!

ここからは、少しですが、本人たちの発表内容と上長からのフィードバックをご紹介していきたいと思います。

この1年で何を経験し、どう成長したか

事業プラットフォーム部門 ホームインターネットサービス部 小泉


入社時はPython、C++の技術経験しかなかったものの、今ではドメイン駆動設計 ( Domain Driven Design: DDD ) などの設計手法を用いたり、幅広い技術に触れたりしながら手を動かしていると話す小泉。

「設計って?テストって何するの?」という状態から、開発の一連の流れを経験することで理解を深めていき、サービスをリリースできたといいます。

当社のエンジニアは、頻繁に「勉強会」を行っています。小泉も、毎日の夕会で行われる勉強会で学ぶ習慣がつき、今では身に着けた知識を武器に自ら手を挙げ率先して業務に励んでいるそうです。

「開発はとにかく楽しいので、今後もモノを作り続けていきたいです。幅広い知識と自分だけの強みを持って、会社だけではなく外の世界にもインパクトを与えられるモノを作れるエンジニアを目指します。そして継続的に成長して会社に貢献したいです!」

小泉はJavaの勉強方法をTechBlogで公開しています。よろしければこちらもご覧ください。

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事業部プラットフォーム部門 CDO(最高デジタル責任者) 黒川


黒川

「1年ですごく成長しましたね。今後は事業貢献をしながら是非先輩として後輩たちを育成していって欲しいです。
チーム開発演習で開発した従業員スキル診断ツールは、試作段階でのフィードバックを見事に反映してくれました。新しいプロジェクトに必要なスキルを持つ人がどこにいるか可視化されて使いやすいものになっています。さらに品質を高めて全社で広く使ってもらえるよう、アジャイル開発でブラッシュアップしていって欲しいですね」

基盤本部 ネットワーク技術部 島袋


学生時代はマイナーかつ特定機器向けのネットワークを使っていたため、入社当時はほぼゼロからのスタートだったという島袋。TCP/IPの知識もなかったものの、この1年でさまざまな業務を経験し、対外接続、バックボーンネットワーク、ルータ・スイッチの知見を習得したと語りました。

「入社前はBIGLOBEが対外接続しているのを知らなかった」という島袋ですが、IX(インターネットエクスチェンジ)事業者などが主催するネットワークエンジニアの勉強会に参加し、対外接続のためにエンジニア同士が自己紹介をするPeering Personalでの発表にも挑戦しました。

「品質や通信速度を一定に保つ必要があるというインフラエンジニアの難しさも知りましたが、AS2518*の運用や、大変高額なルータの検証をしたりなど、貴重な経験をさせてもらっています。今後はネットワークエンジニアとして交渉術、調整術、周囲を巻き込む力も習得していきたいです!」

AS(Autonomous System:自律システム)は、各組織が運用するIPネットワークに与えられる固有の番号であり、AS2518はBIGLOBEが運用するIPネットワークを指す。

執行役員 基盤本部 高宮


高宮

「島袋さんの言うとおりで、ネットワークエンジニアは他のインターネット事業者と協働するための術が必要です。今回Peering Personalでの発表を経験して、その能力を高めていっているのはとてもいいことだと思いました。今後もその気づきを活かして成長につなげていってください」

基盤本部 マーケティングプラットフォーム部 白井


学生時代は情報系の出身ではなく、趣味でプログラミングをしていた程度、と入社時は不安もあったという白井。そんななか、入社間もなくBIGLOBE関連会社であるジー・プラン社も兼務することになります。BIGLOBEでは認証システムの上流工程を、兼務先では内製開発の開発およびテスト工程を担当し、知識を吸収していきました。

システム開発の一連の流れを習得するなかで、技術的スキルはもちろんのこと、お客さま目線でのシステム設計の考え方や、綺麗なコードの書き方、他チームとの関わり方も学んだといいます。

「この1年でいろいろな言語でアプリも作りました。これからもアイデアをプロトタイプ開発して、提案していきたいと思います。そして、システム設計と内製開発、両方の経験を活かして貢献し、お客さま目線バリバリのエンジニアになるのを目標に頑張っていきます!」

基盤本部 副本部長 水守


水守

「内製開発も経験してもらいたくて、兼務してもらいました。その分2倍の苦労があったと思いますが、結果として違う視点で物事を把握できるようになったと思います。それは必ず後から生きてくるので、二刀流の経験を糧にどんどん貢献していただきたいです」

リアライズ事業本部 第3室 森田


入社時は、基盤本部でインフラ運用、自動化、社内システム開発を担当し、現在は新規事業に携わる部門で、空調制御AIの技術サポートや、社内スマホアプリの開発、新サービス創出活動を担う森田。幅広い技術や知識に触れ、面白い1年だったと語りました。

森田は、BIGLOBEで管理するサービス・システムの運用に必要な情報(システム構成仕様書、連絡先情報等)を管理する社内システムを開発し、今期無事リリースまでこぎつけました。企画、設計、開発、デザイン、テストまで全てやりきったといいます。

現在は、新サービス創出活動で特許を2件出願し、実現に向けて取り組んでいるそうです!

この先数年はサービス企画とサーバサイドエンジニアとして極めたいです。そして、お客さまの困りごとに基づいて多くの人を助け、喜んでいただけるサービスを世に出したいです!」

最後に「BIGLOBEのエンジニア育成は世界一手厚い!」と感謝の気持ちを述べてくれました。

高宮

「森田さんが中心となって開発に携わったシステムは、BIGLOBEのサービスを24/365で運用できるようにするための監視、構成情報を管理するとても重要なシステムです。あり物で運用しがちなところを、新人の森田さんが入ったおかげで内製開発しようとなったのかと思っています。
この4月に新サービス創出部門へ自ら手を挙げて異動し、”エンジニアが直接サービス創出に貢献する”という目指すべき姿を、熱意をもって早々に体現しているのは頼もしいです」

基盤本部長と社長から、今後に向けて

取締役執行役員常務/基盤本部長 鴨川


鴨川

「発表お疲れさまでした。そして、育成に関わった関係者のみなさん、ありがとうございます。我が子を世に出す思いですね。2年目以降は、研修という敷かれたレールを脱し、自燃型(じねんがた−積極的に自ら行動する−)を意識してください。また、BIGLOBEエンジニアの中では遜色ないとしても、社外の他のエンジニア、つまり自己のマーケットバリューを常に意識することも大切です。期待しています!」

代表取締役社長 有泉


有泉

「内製でモノを作れるのは良い経験です。みなさんの発表のなかで、たびたび”お客さま目線のエンジニア”と話がでました。是非今度、オペレーションセンターやコールセンターを見てくるといいですよ。お客さま目線を身につけるヒントや気づきが得られるはずです」

おわりに

今後のヒントとなるフィードバックをいただき、発表会は無事終了しました。

一人ひとりがとてもたくましく成長し、プレゼンも堂々と立派にこなしていて感動しきりです!本人同士もお互いの成長ぶりを知って、刺激にもなったのかなと思います。

それぞれの個性と強み、そしてこの育成プログラムで得た学びを業務に活かして成長を続けてくれることと思います。今後の活躍も期待しています!

以上、「新人エンジニア育成プログラム」成果発表会レポートでした!

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