湖に潜む怪物「シャーリー」の撮影に成功!? 100年以上前から多数目撃、体長10m超のヘビ型UMAか

2023年6月23日(金)17時0分 tocana

 湖に住む怪物といえば、代表的なものはスコットランドのネス湖に潜んでいるとされるネッシーだが、水棲UMA(※)は世界中に棲息していると噂されている。


(※) UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid(クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。


 先日、アメリカ・アイダホ州マッコールで、とある家族が湖を泳ぐ謎の生物を発見、動画の撮影に成功したという。


 地元メディアの報道によると、今月、一家は同州のペイエット湖を訪れていた。ペイエット湖は、19世紀初頭にアイダホ州中央部の山々を放浪していたフランス系カナダ人の毛皮商人、フランソワ・パイエットにちなんで名づけられた。その広さは約20平方km、北海道の摩周湖とほぼ同じサイズだ。最深部は約119mある。


 動画では、2人が崖から水に飛び込もうとしたとき、その様子を撮影していた人物が突然、水面下を泳いでいる大きな影を指して「あれは何だ」と叫ぶのだ。


 吐く泡が水面に浮かぶ程、その生き物はかなり近くにいたにもかかわらず、目撃者たちは誰もその異様な生き物のはっきりとした姿を確認することができなかった様子。そのため不安を覚えたのか、心配した家族の一人が「ボートが転覆するのではないか」と言ったり、飛び込もうとしていた2人組も思いとどまった。確かに奇妙な生物が近くにいるかも知れないところに飛び込むのは自殺行為なので、冷静な判断だったと言えるだろう。


 ちなみにこの生物の正体については、以前からペイエット湖に棲むと噂されている蛇のような伝説の怪物「シャーリー」ではないかと指摘されている。聞きなれない名前の怪物だが、「TheMcCall Area Chamber of Commerce and VisitorsBureau」によるとかなり歴史のあるUMAのようだ。


 ペイエット湖の怪物に関する最初の記録は、鉄道の伐採作業員による証言だ。1920年、湖の上流付近で作業をしていた伐採作業員らは、極寒の水の中に巨大な丸太のようなものが浮かんでいるのを目撃した。その丸太は前進し、うねり、沖に消えていったという。


 1944年には、「体長は少なくとも10m、恐竜のような頭部を持ち、顎が顕著で、ラクダのようなこぶを持ち、貝殻のような皮膚をしていた」謎の生物の目撃報告が寄せられた。この劇的な証言によって、この話は全国的な見出しを飾ることになり、UMAハンターたちがその生き物の写真を撮ろうと、あるいはそのまま捕獲しようと、この静かな地域に頻繁に出入りするようになった。


 1944年8月に全国に配布された『タイムズ・マガジン』誌に掲載された記事によると、その年の7月2日以来、30人が「スライミー・スリム」と呼ばれる潜望鏡のような形をした生き物の頭部を目撃したという。


 1946年には、20人のグループがその生物を見たと報告している。ナンパに住むG.A.テイラー博士は、その生物は体長約12mあり、水底に潜り続けているように見えたと述べている。また、小さなモーターボートのような航跡を残したと証言している。


 1954年までに、多くの人々がスリミースリムの目撃情報を報告し、住民は地元の怪物にもっといい名前が必要だと考えた。『スター・ニュース』紙の編集者、A・ブーン・マッカラムが全国コンテストを開催し、バージニア州スプリングフィールドに住むレイル・ヘネファー・チューリーが応募した名前が採用された。


 シャーリーの目撃情報は何年も前から定期的に報告されているが、彼女(シャーリーは女性の名前)の存在を示す公式な証拠はない。


 あまり知られていないUMAなので、今回の動画で注目されることで、さらなる情報が出てくることに期待したいものだ。


参考:「Coast to Coast AM」「TheMcCall Area Chamber of Commerce and VisitorsBureau」



【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



tocana

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