タイプ別「スマホ老眼」の対処法

2023年6月25日(日)17時30分 ココカラネクスト

 今日は、若い人も老眼に!? 急増する「スマホ老眼」の対策についてお話ししたいと思います。

老眼は加齢とともに起こる症状と思われがちですが、最近ではスマートフォンの普及などで、若い世代にも老眼ような症状を訴える人が増えているんです…。日常生活にも影響する目のトラブルはとても煩わしいものですよね。

●一般的な老眼とは、加齢によって目の筋肉や水晶体が衰え、近くのものにピントが合いにくくなる状態のこと。

「遠ざけないと手元の文字が見えにくい」「近くにピントを合わせるのに時間がかかる」
「夕方、薄暗くなると見えにくい」といった症状が現れます。

●一方、現代病の一つとされる「スマホ老眼」は、スマートフォンなどの小さい文字を近くで見続けることで目の筋肉が凝り固まってしまうことが主な原因に。その結果、ピントの調節がスムーズにできなくなり、老眼と同じような症状が現れます。

こうした目の不調は、まず五臓の「肝(かん)」(肝臓)を養うことを基本に予防・改善していきます。

肝は「血(けつ)」を貯蔵し、全身を巡る血量をコントロールする臓器。そのため、血が十分にあって肝が元気に働いていれば、目にも必要な血が供給され、健やかな状態が保たれるのです。

ですがスマホの使い過ぎなどで目を酷使すると、血を消耗して肝の機能が低下しがちに…。

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その結果、目に十分な血が行き届かず栄養や潤いが不足して不調が起こりやすくなってしまうのです。
また、過剰なストレスによる肝の機能低下・慢性的な気・血不足なども、目のトラブルを引き起こす要因となります。

スマホ老眼の症状は病気ではありませんが、ちょっと見えにくい…といった目の不調を放っておくと症状が悪化しやすく、日常のストレスにもつながるので、気になる人は早めの対処を心がけていきましょうね。

タイプ別「スマホ老眼」の対処法!

1. 目の疲れ・乾燥が気になる

「肝腎虚弱(かんじんきょじゃく)」タイプ

目の疲労・乾燥・視野がぼやける・近くにピントが合いにくい・症状の長期化・めまい・耳鳴り・集中力不足・物忘れ・脱毛・若白髪・腰痛・月経不順、舌の色が淡い…など

肝は全身に栄養や潤いを与える「血(けつ)」を貯蔵し、血量をコントロールする臓器。そのため、肝にしっかり血が蓄えられていれば目にも栄養や潤いが十分行き届いて良い状態が保たれます。「肝腎同源(かんじんどうげん)」と言って、肝と腎は密接に関係する臓器。「腎」の蓄える「精」(生命エネルギー)もまた目のエネルギー源となるため、目のトラブルを改善するためには、肝と腎を一緒に養うことが大切です!

■摂り入れたい食材
肝・腎を養い、目の状態を良く: ごま、くるみ、クコの実、松の実、桑の実、山芋、羊のレバー、うなぎの肝、なまこ など

2. 目の充血や痛みに注意

「肝鬱気滞(かんうつきたい)」タイプ

ストレスで目の症状が強くなる、目の痛み・目の充血・まぶたがピクピクする(チック)・頭痛・肩こり・イライラ・不安感・焦燥感・月経痛・舌辺が紅く苔が乾燥している…など

五臓の「肝(かん)」(肝臓)は、体内の「気」(エネルギー)をスムーズ巡らせる働きを担っています。
また、肝の経絡は目につながっています。そのため、肝が元気に働いていれば、気のエネルギーが目にしっかり行き届いて気と一緒に流れる「血(けつ)」の巡りも良くなって、目の状態は健やかに保たれるのです。

ですが、イライラや憂うつ・過剰なストレスといった精神トラブルを抱えていると、肝の機能が低下して気の巡りが滞りがちに…。
その結果、気や血がスムーズに巡らず、目の不調も起こりやすくなるのです。
このタイプは、精神状態が悪くなると目の症状も悪化しやすいので気を付けて。ストレスを上手に発散して気持ちにゆとりを持ち、肝の働きを整えるよう心がけましょう。

■摂り入れたい食材
ストレスを発散させて肝を健やかに:菊花茶、ジャスミン茶、桑の葉茶、緑茶、ミント、あわび、さざえ、あさり、牡蠣、レモン、酢 など

3. 慢性的な目の疲労感

「気血不足」タイプ

ふらふらする、視力の低下・目の乾燥・疲れると目の症状が強くなる・疲労感・倦怠感・めまい・不眠・少食・軟便・脱毛・若白髪・月経量が少ない・舌の色が淡い など

体内を巡る「気」(エネルギー)は目のエネルギー源となり、「血(けつ)」は目に栄養や潤いを与えると考えます。
そのため、体内に気・血が充実していれば、目は良く見える健やかな状態を維持できるます。
ですが、過剰なダイエット・食事の不摂生・胃腸虚弱などが続いていると、十分に栄養を摂ることができず気・血が不足した状態に。
その結果、目の状態にも影響して視力の低下、目の疲れや乾燥といった不調が起こりやすくなるのです。
月経のある女性は、特に血不足を招きやすいので要注意。胃腸を整えてしっかり栄養を補い、睡眠を十分に摂って、不足しがちな気・血を養うよう心がけましょう。

■摂り入れたい食材
気・血を養い、目に栄養を: クコの実、ブルーベリー、ぶどう、干しぶどう、なつめ、レバー、にんじん、ほうれん草 など

つぼマッサージ

 スマホを使った後は、目のマッサージを習慣に。図中のツボを各8回ずつくらい押して、目の疲れをやわらげましょう。

攅竹(さんちく):左右の目頭の内側のくぼみ

睛明(せいめい):左右の目頭の上のくぼみ

四白(しはく):左右の目の真下

太陽(たいよう):こめかみのやや目尻寄りのくぼみ

風池(ふうち):首の付根、後頭骨の下のくぼみのところ

合谷(ごうこく):手の甲、人差し指の骨のキワ

[文:meilong スタッフ]


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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。

世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。

千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。

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