「て、手厚い」「ぼっちオタクにもやさしい」 姫路城に設置された「自撮りスポット」にJO1ファン感激のワケ

2023年7月7日(金)8時0分 Jタウンネット

兵庫県姫路市にある姫路城は、2023年12月11日に世界文化遺産登録30周年を迎える。

白い漆喰で塗り固めた真っ白な壁、大きな五層の大天守。別名「白鷺城」とも呼ばれる、白く輝く優美な姿は、あまりにも有名だ。

そんな白亜の城の「自撮りスポット」がツイッター上で注目を集めた。

これは、姫路城運営事務局の公式アカウントが5月16日に投稿した画像の1枚。

城内の「西の丸」と呼ばれるエリアに「カメラスタンド」が置かれている。ここにタイマーを設定したカメラやスマートフォンを置けば、姫路城をバックに写真を撮れるのだ。

「西の丸」は、入城後ひとつ目の門をくぐって左側にある。ちょっと斜めから見る大天守と小天守は、テレビなんかでもよく見る角度。

そんな場所にスタンドを設置してくれるとは、公式さん、なんともニクい配慮ではないか。

そしてこのカメラ台で撮れる写真には、もう1つのポイントがある。

「世界に優しい姫路城」

実は話題のツイートは、「引用リツイート」の形式で投稿されていた。引用元は、ボーイズグループ「JO1」の公式アカウント。そこには姫路城をバックにしたメンバーの姿が映っている。

1枚はちょっと斜めからの姫路城、もう1枚は正面真下から城を見上げるアングル。姫路城運営事務所が投稿した写真の背景と、そっくりだ!

「推し」とほぼ同じ場所で写真に写れるとあって、JO1のファンである"JAM"の皆さんからはこんな声が寄せられている。

「て、手厚い...」
「カメラ台! なんてお優しい。 世界に優しい姫路城」
「ぼっちオタクにもやさしい♡ ありがとうございます!」
「早速、行ってきました。快晴で写真もキレイに撮れてひとりで喜んでいます」

絶賛を浴びるカメラ台、いったいどんなきっかけで生まれたのか? どんな仕組みになっているのか?

Jタウンネット記者は、姫路城運営事務所(姫路市・観光経済局姫路城総合管理室)を取材した。

市職員が発案し、手作りで作成したカメラ台

Jタウンネットの取材に応じた姫路城管理事務所の担当者によると、カメラ台が設置されたは、2019年度、姫路城市職員の提案がきっかけだったという。

「新型コロナウイルス感染症対策として、お客様が写真撮影を姫路城のスタッフに求められた場合でもカメラの受渡しをお断りしていました。また、文化財保護のため、三脚や自撮り棒の持ち込みもお断りしていることから、1人でご来城された方の自撮り撮影が困難な状況にあったため、コロナ禍においても来城者の自撮りに対応でした」(姫路城管理事務所担当者)

カメラ台は、他の作業で不要となった材料を活用して、市職員が手作りで作成したという。スマートフォンで自撮りすることを念頭に置いて、形を工夫したそうだ。

カメラ台の設置場所は、どのよう決めたのか?

「迫力ある大天守を間近から撮影できる備前丸、連立天守群を中心とする雄大な建物群をフレームに収めることができる西の丸庭園、姫路城出口付近の顔出しパネル前という、来城者の皆様が最もよく記念写真を撮影される場所で、来城者の導線に影響が少ない位置を考えて設置場所を決定しました」(姫路城管理事務所担当者)

設置場所の決定には、やはりそれなりの工夫があったようだ。

いずれのカメラスタンドも、外国人観光客を含めた多くの来城者に利用され、好評だと感じているという。「コロナ禍で来城者サービスとコロナウイルス感染症対策を両立させたよい取り組みであったと考えています」と担当者も満足げだ。

「SNS上でアップしていただくことで、姫路城のPRとイメージアップの両方につながっており、設置した姫路城管理事務所としても嬉しい思いです」(姫路城管理事務所担当者)

Jタウンネット

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