「上手に浴衣を着られないままやってきた花火大会。そこでヤンチャそうなお兄さんに声をかけられて...」(40代女性)

2023年8月7日(月)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Uさん(都道府県不明・40代女性)

20年以上前、Uさんは浴衣持参で彼氏と花火大会に出かけた。

しかし自分で上手く着付けられず諦めていたら、ヤンチャな見た目の男性が声をかけてきて......。

<Uさんの体験談>

かれこれもう20年以上前の話。浴衣持参で彼氏と山中湖の花火大会へ行ったのですが、自分で帯をしめられなくて(笑)

呉服屋さんを見つけたけれど閉まっていて諦めたとき、見た目がヤンチャな男性と友だちが声をかけてくれました。

彼は呉服屋へと入っていき...

「どうかしましたか?」

と聞いてくれたヤンチャそうなお兄さんに事情を話すと、彼は呉服屋さんへ入り、お店を開けてくれました。

呉服屋さんのお孫さんだったのです。

奥さま、おばあさまが対応してくれて、着付けをしてくれ、うちわまで頂いて、お金も受け取らず笑顔で「楽しんでね」と送り出してもらいました。

最初に声をかけてくださったお兄さんは、帰り際に缶ビールまで渡してくださいました。

初対面の見ず知らずの人間に、家族ぐるみで、そこまで良くしてくださる方に私は会ったことがありませんでした。

優しくしていただいたおかげで...

その後、私は彼と結婚し、20年が経ち......離婚してしまいました。今は介護系の仕事をしながら息子を育てています。

人から優しくしていただくと、何十年経とうと忘れることはありません。

年の経過を考えるとおばあさまはお亡くなりかもしれませんが、いつかまたその、河口湖の近くにある呉服屋さんに行って、息子の浴衣を作ってもらたいと思っています。

いま私は、誰に対しても真っ直ぐに嘘なく正直に少しでも役に立てたら......と思いながら暮らしています。息子にも、自分のことより人のことを、と育ててきました。

おかげさまで、友だちも多く、学年が何回変わろうとも担任の先生からは誰よりも優しくいつも人が集まるお子さんです、と褒めていただいてます。

あの時、見ず知らずの他人に優しくしてくれた呉服屋さんご家族が私の、そして息子の人生を温かいものにしてくれました。

いつか必ずお礼を言いに行きます!

色々ありましたが、幸せな生き方を教えて頂いた素敵な呉服屋さんに!

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(X)(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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