イルカたちと一緒に泳いでいる気分! SNSで人気の写真家が「海での一期一会」をおすそ分け...暑さ忘れる「水中写真展」開催中

2023年8月9日(水)17時39分 Jタウンネット

まるで海の中を泳いでいるような気分になれる写真展が開催されている。

2023年8月8日、連日の猛暑でぐったりしていた記者は涼を求め、東京・恵比寿の「弘重ギャラリー」を訪れた。

さっそく中に入ると、ずらりと並ぶ青い写真たち。おお、なんだかもうすでにちょっと爽やかな気持ちだ。

記者がやってきたのは、都内在住の写真家で、X(ツイッター)上では4万7000人以上のフォロワーを抱えるユーザー・あきさんの写真展「RAISON D'ETRE」。主役は、あきさんが水中で出会った御蔵島のミナミハンドウイルカや沖縄・奄美大島のザトウクジラたちだ。

普段なかなか見られない野生のイルカやクジラの生き生きした姿。どれもワクワクするものだったが、Jタウンネット記者は特にこちらの2枚の写真に度肝を抜かれた。

左の写真はザトウクジラが水中に潜っているシーン。間近だと肌の表面、質感まで細かく見ることができて、まるでクジラと一緒に海に潜っているような気分になる。

右の写真のクジラはまるで海から空に向かって飛んでいくかのよう! 実際には深く潜ろうとしている瞬間を撮影・上下に反転させたものだというが、躍動感がすごい......。

あきさんの写真はネット上で何度も見たことがあったが、写真展で見るとその迫力が際立つ。一枚一枚の持つ力に、ただ圧倒された。

限られた機会で撮影された生き物たち

Jタウンネット記者は同日、在廊していたあきさんに話を聞くことができた。

あきさんは幼少期から親に魚釣りや水族館に連れて行ってもらうことが多く、その際に見たイルカや、大きなジンベエザメに感動し、水族館が好きだったという。

そんな海の生き物や水族館を綺麗に撮影したいと思い、2017年から写真家として活動をはじめた。水中に潜っての撮影を開始したのは、今から3年ほど前だ。

「もともと水族館をメインに撮影していて、その中でも一番好きなのがイルカだったんです。
水族館だったらこんな表情だけど、野生だったらどうなのだろうというのが知りたくて海に出ました」(あきさん)

写真展ではすぐにイルカやクジラの姿を見ることが出来るが、それはあきさんが限られたチャンスを見事にものにしてきたからだ。

ミナミハンドウイルカの生息地・御蔵島(東京都)に行くための船は、海が荒れて欠航になることも多い。奄美大島(沖縄県)のザトウクジラは、夏場はロシアやアラスカで過ごし、冬場に繁殖などで島にやってくる。1日8時間船に乗っていても見つけられないことや、見つかっても気性が荒く近づけない場合もあるそう。

だが、そんな苦難を帳消しにしてしまうような魅力が、水中撮影にはあるようだ。

「水中だとその瞬間撮れなかったらその子には会えないかもしれないので、一瞬一瞬を大切にしながら撮れるというのが難しくもすごく面白いところだなと感じています。
ガラス面を隔てず、目を合わせながら一緒に泳いだりできることもすごく楽しいです」(あきさん)

水中での貴重な出会いを「おすそ分け」してくれるあきさんの作品群。記者は外のうだるような暑さも忘れ、ひんやりと美しいその世界にひたすら目を奪われた。

「水中って多くの人が行ったことがない異世界だと思っているので、ぜひ遊びに来てくださって楽しんでもらえたらと思います」(あきさん)

写真展「RAISON D'ETRE」の会期は8月8日〜13日の11時〜19時(最終日は17時)。入場料500円。

Jタウンネット

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