インフルエンザ、埼玉県と千葉県が注意報…9月発令は初
2023年9月21日(木)11時15分 リセマム
埼玉県では、定点あたりの患者報告数が、第36週(9月4日〜10日)の5.94人から、第37週は11.07人へと倍増した。保健所管内別の1定点あたり患者報告数は、川口市保健所18.55人、幸手保健所18.00人、南部保健所17.00人の順に多くなっている。
千葉県では、定点あたりの患者報告数が、第36週の8.58人から、第37週は14.54に増加。保健所管内別の1定点あたり患者報告数は、松戸保健所23.29人がもっとも多く、習志野保健所22.80人、柏市保健所18.43人と続いている。
両県とも国が定めるインフルエンザ注意報基準値である定点あたり患者報告数10人を超えたため、9月20日に注意報を発令した。9月中にインフルエンザ注意報を出すのは、現行の感染症サーベイランスが開始した1999年以降初めて。今後、各県内でさらなる流行の可能性があるとして、注意を呼びかけている。
インフルエンザは、38度以上の高熱、頭痛、関節痛など、普通の風邪に比べて全身症状が強いのが特徴。普通の風邪と同じように咳、のどの痛み、鼻水などの症状もみられる。気管支炎や肺炎などを合併し重症化することがあるため、乳幼児などは特に注意が必要となる。
予防には、マスク着用など普段からの咳エチケットの励行、こまめな手洗い、ワクチン接種などが有効。発熱や体調不良の際は、早めに医療機関を受診することも早い回復につながるとされている。