都心を見守る謎の「金ピカむちむちボディ」 正体は「コガネムシの擬人化」...ってどういうこと?千代田区に聞く

2023年9月24日(日)20時0分 Jタウンネット

東京都千代田区にある神田橋公園に、奇妙な像がある。

立膝で座り腕を組む、金色の......なんだこれ? とにもかくにも、ムッチリしたボディだ。

台座には名前と由来が記された銘板が埋め込まれていた。それによるとこの像は「金銅鎚起 豊展観守像」という名前。そして、その正体については、こう書かれていたのだった。

「この彫刻は、活気とやすらぎ・教育と文化の町として知られる千代田区に住む人々の豊かさと発展する町を観守する姿を、こがね虫と人間の擬人化により、造形表現をして製作されたものであり『彫刻のある町・千代田区』として潤いと個性のある歴史と文化を重視した新しいまちづくりを願う久保金司氏より、神田の魅力を記録した写真集、神田っ子の昭和史『粋と絆』の浄財をもとに本区に寄贈されたものです」

コガネムシの、擬人化......!?

一体何があって、そんなものが作られたのか。19日、Jタウンネット記者は千代田区を取材した。

コガネムシは子育て上手

千代田区・環境まちづくり部環境まちづくり総務課財産管理係によると、「金銅鎚起 豊展観守像」は1991年6月に区内に本社がある久保工務店(現・久保工)の当時の代表取締役・久保金司さんから寄贈され、同年9月に神田橋公園に設置された。

この場所になったのは、久保さんの希望だったという。

制作者は鍛金作家の山下恒雄さんで、「コガネムシ」がモチーフに選ばれた理由については、過去に資料に次のような記載があるという。

「こがね虫は古くから彫刻などのモチーフとして使用されている。その第一の理由はこそだてが上手で確実に子孫をふやすという理由があげられ、大変縁起の良い虫で美術品の文称などに多く用いられている」

それが何故、人間が合体してムチムチになったのかは分からないが、とりあえずこの像はこれからも、発展を続ける千代田区を静かに見守りつづけるのだろう。

Jタウンネット

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