宇宙人と遭遇したら人類が殺し合う? 「異星人に挨拶するだけで戦争勃発の恐れ」識者らが警告

2022年10月19日(水)7時0分 tocana


 地球にやってきた宇宙人と我々地球人が対面する場面は想像するだけでも心踊るものだが、もしこれが現実のものとなった場合、世界大戦を引き起こす可能性があると語る専門家がいる。宇宙人と地球人の間に戦争が起こるのではなく、あくまでも地球のなかでの話だ。


 学術誌『スペース・ポリシー』に掲載された地球物理学者ケネス・ウィシアン氏と宗教学の専門家ジョン・トラパガン氏の共同研究によると、宇宙人との 「コミュニケーションの制御」 は 「国際競争において史上最大の『トロフィー』になり得る」という。


 異星人とのコミュニケーションに成功した国は地球の代表として認識されることになる。その結果、最初に異星人と接触した国が突如として地球上で最も強力な国となり、その他多くのコンタクトが取れていない大国を含むライバル国家との間に大きな亀裂が生じる可能性があるというのだ。


 異星人の技術に関する知識を地球上の一国のみが行使すれば、世界を支配することができるかもしれない。そのため、異星人と連絡を取れていない国々が我先にと異星人の居場所を特定し挨拶をしようとするだけでも、戦争を引き起こすには十分だという。また、最初に接触した国が自発的に他国と情報を共有しない場合はライバル国が強制的に排除したり、権利を行使しようとする可能性も考えられるという。


 トラパガン氏は米ニュースサイト 「Daily Beast」の取材に対し、すべてが平和に進むような甘い判断はしないほうが良いと語っている。


 そもそも地球外知的生命体については「宇宙のどこかに存在するはずだ」というのが専門家の見解だ。たとえば天文学者のダグラス・ヴァコッチ氏は米誌「Newsweek」に 「我々の天の川銀河には何十億もの星があり、その大部分に周回する惑星があります。地球が全宇宙のなかで唯一、生命を持っている惑星であるほうが奇跡的な確率です。生命は宇宙のどこかにほぼ確実に存在しているのです」 と語る。


 また、アメリカの哲学者チェルシー・ハラミア氏は「各国政府はETを迎える準備をする必要がある」と述べる。


 一方でアメリカの天体物理学者で天文学教授のジェイソン・ライト氏は、宇宙人との接触が人類の戦争を引き起こす危険性を否定する論文を発表している。


「多くの人が想像しているように、宇宙人から送られてくる信号に高度な技術が盛り込まれていたとして、軍事利用することはほぼ不可能であると我々は主張しています。たとえ活用することができたとしても、政府がその情報を独占することはできないでしょう。宇宙からの信号は衛星アンテナさえあれば地球上の誰でも利用できるようになるので、電波望遠鏡施設を占拠するために軍を送り込んだとてあまり意味がないことなのです」


 そのうえでライト氏は「政策立案者や政府当局は地球外知的生命体の探索とは何かについて認識し、早い段階で発見されるであろうあらゆる信号の性質を理解する必要がある」 と述べた。


 我々が異星人と出会えたとしても、クリアすべき課題は多そうだ。


参考:「Daily Star」、ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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