関東人にはわからない? 大阪の人気店『一富士食堂』の「だし巻き定食」でご飯が無限に食べられる理由とは?

2022年10月29日(土)10時46分 食楽web


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 大阪の名物料理の一つに「出し巻き玉子(=出し巻き)」があります。大阪ではこれをメイン料理にした定食を食べるのが定番です。

 しかし関東人にとって「だし巻き」は定食に添えられる副菜の一つ。もしくは居酒屋のおつまみメニューとして認識しているので、「出し巻きでご飯が進むの?」と考える人が多数なのです。

 そこで、絶品の「出し巻き」がいただける名大衆食堂『一富士食堂』に確かめに行ってきました。

 連日賑わう昔ながらの食堂は、看板メニューの肉吸いを始め、オムライスなども「ヤバいほど旨い」という声が上がります。しかし看板メニューの肉吸いは見つけたものの、お目当ての「だし巻き定食」が見当たらない……。恐る恐る「だし巻き定食、お願いします」と注文してみたら、「たま定、1つね」と厨房に通されました。

 よく聞けば、訪れる人のほとんどが発するのは「だし巻き定食」=通称「たま定」の言葉……! 圧倒的な人気に期待は膨らむばかりです。

迫力満点のふわふわ「だし巻き」。なぜ旨い?


「だし巻き定食」730円、出し巻き単品400円

 目の前に現れた「だし巻き定食」には白いご飯とお味噌汁、お漬物、小鉢が付いています。特に、お皿からはみ出しただし巻き卵は圧巻の一言!

 口に入れるとふわふわと溶けていきます。まるで、豆腐を食べているかのよう。卵と出汁の優しい味わいが絶妙で、どんどん箸が進みます。

 とにかく、旨い。だし巻きには3個の卵が使われていてボリューム満点なのですが、食べ切れるか不安な気持ちも吹き飛んでしまいました。

 出し巻きは関西風のうどん出汁のような味わい。薄味ながらも塩気が効いていて、ご飯(白米)と実によく合います。このふわふわとした食感がまた良い。ご飯と溶け合うように絡み合い、無限にご飯が進んでしまうのです。

 時折、味噌汁やおしんこに手をつけると、またご飯が食べたくなる。実にバランスよく仕上がった定食と言えます。


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 実は「出し巻き」の出汁、昔と味わいが違うそう。時代や食べる人に合わせて少しずつ、味を改良しながら出しているのです。そのこだわりこそ、「たま定」の人気の秘訣なのでしょう。

 地元民だけではなく、観光客や他の地域から足を運ぶ人も多い『一富士食堂』の「たま定」。関東の人もぜひ、大阪に行ったら味わってみて欲しい名定食です。

●SHOP INFO

店名:一富士食堂

住:大阪府大阪市北区天満2-13-16
営:11:00(土曜は11:30〜)〜14:30、17:00〜19:30(土曜は〜18:30)
休:水曜、日・祝日

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