煉獄さんのお弁当タイム? 福井の映画館の「鬼滅の刃」上映スケジュールには、謎の休憩時間があった

2020年11月5日(木)20時0分 Jタウンネット

鯖江(さばえ)市は、福井県中央部に位置する、人口約6万8000人の都市だ。「めがねのまちさばえ」というキャッチコピーでも分かるように、眼鏡関連の産業が盛んなことで知られている。

この鯖江市にある映画館「鯖江アレックスシネマ」にも、「鬼滅の刃」ブームはやってきたようだ。

2020年11月3日に投稿された次のようなツイートが話題となっている。

写真は、鯖江アレックスシネマに貼られていた、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の上映スケジュールのようだ。9時から21時まで、ほぼびっしりと上映時刻が入れられている。ところが12時台だけは空いているようだ。そこには、なんと「煉獄さん 休息中」と記入されているのだ。

煉獄さんとは、鬼滅の刃にする登場人物「煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)」のこと。休憩中の文字の横には、彼が弁当を食べているシーンが貼り付けられている。映画の予告編にも使用されている場面のようだ。

「大羊」(@aiyo_181)さんが投稿したこのツイートには、6万5000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中である(11月5日夕現在)。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「煉獄さんがお弁当食べながら『わっしょい!』って言ってるのが見えるようです」「うむ!休息も大事だ!!」「なんて素敵な気遣いなの」「晩ご飯は仕事終わるまでもらえないのですね...」

「煉獄さん 休息中」とは、いったいどういうことなのだろう?

Jタウンネット記者は、投稿者・大羊さんと、鯖江アレックスシネマの池田知一郎支配人に話を聞いてみた。

「そりゃあ煉獄さんだって休憩しないとな......」

投稿者・大羊さんは、その時の様子について、こう話した。

「最初にこちらの時刻表を見たときは『休憩中』(お弁当を食べている画像つき)に吹き出してそのまま友人に『見てこれー!(笑) 』とLINEをしました。煉獄さんを実在の人物のように扱うスタッフさんの遊び心にほっこりさせてもらいました。『そりゃあ煉獄さんだって休憩しないとな......』と(笑)」

大羊さんは映画「鬼滅の刃」はもう既に5回観たというが、「映像や演出が素晴らしく、とても面白かったです。おそらくもう5回は観に行くと思います、こちらの劇場に」と語った。

次に、Jタウンネット記者は、鯖江アレックスシネマの池田知一郎支配人に、電話で話を聞いた。

「煉獄さん 休息中」とは、なぜ? 映画館スタッフのお昼休みなのだろうか?

「いや、たまたま、他の作品とのかねあいのため、です」

池田支配人は苦笑しながら、そう答えた。

他の作品とのかねあいというと、他にも人気の映画があるのだろうか? 「鬼滅とは比較になりませんが......(笑)」と支配人。

池田さんは映画館の仕事に携わって、20年近くになるというが、今回の「鬼滅の刃」ほどのヒットは初めての経験で、「今までにない作品ですね」と語った。公開3週間が過ぎたが、平日、少し余裕が出てきたが、それでもお客さんの数はまだまだ多いという。

史上空前のヒットはけっこうなことだが、煉獄さんだけでなく、やはり映画館スタッフにも、休息が必要かもしれない。Jタウンネット記者はそう感じた。

Jタウンネット

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