目標は1日15分!冬に日光浴が必要なわけ

2022年12月19日(月)11時0分 ココカラネクスト

 冬は日照時間が短く、屋内で過ごすことが多いため、夏に比べると日にあたる時間が短くなります。すると私たちのカラダは、骨代謝などに関係するビタミンDが不足しやすくなり、さまざまな症状を招く可能性も。丈夫なカラダを作るために、冬こそ日光浴が必要な理由をお伝えします。

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冬に日光浴が必要な理由。それはビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収など、骨の代謝に欠かせない栄養素。食事からもとれますが、日光を浴びることにより体内で合成することができます。

ですが、日照時間が短く日光を浴びる時間が少ない冬は、ビタミンDの体内合成量が少なくなり、不足しやすくなります。

1日15分の日光浴を!効率的にビタミンDを作ろう

 ビタミンDの1日の最低必要量は5.5μg。日本人のビタミンDの平均摂取量は、最低必要量を上回っています。しかし近年では、紫外線を避けるために過剰にUV対策をする若い女性や、外での遊びが減った子供、寝たきりの高齢者を中心にビタミンDの不足が指摘されています。

夏は日照時間が長く、外に出る機会が多いため、自然と紫外線を浴びることができます。しかし冬は、夏に比べて紫外線の量が少ないうえに、寒さから外出を控えて屋内で過ごす時間が多くなってしまいがち。ところが窓ガラスは紫外線をカットしてしまうので、ガラス越しの日向ぼっこではなく、外に出て日光を浴びるようにしないと効果がありません。

冬は寒いからと家のなかにこもっているばかりではなく、寒さ対策をしっかりとして、1日15分を目標に外で太陽の光を浴びましょう。

1日15分の日光浴に繋がるおすすめの方法
無理なく生活の中に外出をとり入れるように工夫してみましょう。

・出勤時など、一駅分歩く
・休日の明るい時間にウォーキングをする
・子供と一緒に外で遊ぶなど

更にすごい!ビタミンDの効能

ビタミンDの働きには、カルシウムの吸収を高める、骨の新陳代謝を活発にするなどがあり、骨や歯の形成に必要不可欠です。そのため、骨粗鬆症対策としても、普段からしっかりとり入れることが大切です。

さらに最近では、糖尿病や抗がん作用、免疫力アップ、筋力低下防止など、さまざまな働きがあることが明らかになってきました。なかでも驚くべきは、ビタミンDと脳との関係です。

ビタミンDは脳の中で神経細胞の保護や増殖・分化の調節を行っています。このためビタミンDは、うつ病や統合失調症、自閉症などの精神疾患とも深く関わっており、治療への活用が期待されています。

ビタミンDが多く含まれている食品とは

ビタミンDは鮭やマスなどの魚介類に多く存在しています。きくらげや干し椎茸にも含まれていますが、穀類や野菜には含まれていません。肉類にも多くは含まれていないため、ビタミンDの摂取を目的とするなら、鮭の塩焼きやウナギのかば焼き、サバの味噌煮などがおすすめです。

ビタミンDは骨の形成のほか、健康を維持するための重要な働きをしています。

健康的なカラダを作るためにも、ビタミンDの多く含まれている食品を積極的に食卓にとり入れ、意識をして日光を浴び、ビタミンDが不足することのないように心がけましょう。

【参考文献】
国立開発研究法人 国立環境研究所
体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定
〈https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html〉

「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」

[文:あすけん 管理栄養士]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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