帰宅が遅く、夜は子どもの寝顔しか見れないから……そのぶん朝はしっかり一緒に過ごす。パパの平日スケジュール

2021年12月22日(水)12時13分 マイナビ子育て

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第26回となる今回は、人材サービス会社アデコの営業部支社長として働くパパのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

アデコ株式会社 ⾸都圏⻄事業本部 戦略営業部 戦略東京⻄第1⽀社 支社長 源川 剛史さん(31歳)

人材サービス会社の戦略営業部支社長として、クライアントへの営業活動のほか、メンバーのマネジメントや全社プロジェクトの推進業務などを行う。プライベートでは、保育園に通う3歳の息子のパパ。妻は自宅でネイルサロンを開業している。

朝のタイムスケジュール

朝の支度は妻とリレー形式で効率よく!

——朝のお子さんの身支度は、前半と後半で分けて夫婦で分担しているそうですね。

源川さん はい。朝は僕の方が少し早く起きて、息子のオムツを変えてから簡単な朝食を作り、息子に食べさせるところまで行っています。朝食を食べさせていると妻が起きてきて大人用の朝食を作ってくれるので、夫婦一緒に食べてから妻にバトンタッチ。妻は保育園の準備や息子の着替えの手伝いなどをして、登園するという流れです。

——リレー形式で分担されているのですね! 

源川さん そうですね。特に夫婦で話し合って決めたわけではないのですが、いつからか自然とそうなっていました。というのも、実は我が家で一番早く起きるのは息子なんです。以前は、最初に起きた息子が、僕と妻の両方を起こしていたのですが、次第に私の方が早く起きるということに気がついたようで(笑)。あるときから僕だけを起こすようになり、今のスタイルに落ち着きました。

——子どもってよくわかっていますよね。

源川さん 本当によく見ていて驚きます(笑)。でも、僕の帰りが遅めで、夜は家事や育児があまりできないというのもあるので、朝はできるだけやろうと思っていて、今の分担はちょうどいいかなと思っています。

——朝はどんなものを作ることが多いですか?

源川さん 朝は時間もないので、パパッとレンジ調理できるものや、前日の夕食の残りなどが中心ですね。冷凍ごはんや冷凍のアンパンマンポテトにはとても助けられています(笑)。

勤務中のタイムスケジュール

部下とコミュニケーションを図りながら業務を遂行

——普段は在宅勤務ではなく出勤することが多いですか?

源川さん はい。在宅は2週間に1度くらいで、ほぼ出社しています。出社するか在宅勤務かは個人で選べるのですが、今は新人が多い部署のマネジメントをしているので、部下の商談に同行したり、部署とコミュニケーションを図ったりする意味でも、できるだけ出社するようにしています。

——日中は商談などが多いのでしょうか?

源川さん そうですね。自分自身もクライアントを抱えているので、自分の商談などもあります。それ以外にも、日中は数字管理や進捗管理、社内のミーティングが入ることもあります。部下から相談を受ける時間や、派遣社員の方とコミュニケーションをとる時間も大切にしています。

——マネジメント業務で特に意識していることはなんですか?

源川さん 部下に対しては、相手の考えを尊重した上で、会社としてやるべきことをやってもらうためにはどうしたらいいのか、ということを常に考えています。時々、20代前半の部下との世代間ギャップのようなものを感じることもあるのですが、相手が働くモチベーションを高めるにはどうしたらいいかを考えながら、接し方や伝え方を工夫しています。

——仕事内容は多岐に渡ると思いますが、業務を効率的に行うために意識していることは何ですか?

源川さん やるべきことを考えると無限に出てきてしまうので、まずはやらなくていいことを探すようにしています。そうすると自然と優先順位がはっきりしてきて、今やるべきことが見えてくるんですね。部下にも同じように指導していて、今やるべきことを明確にしてあげることが大切かなと思っています。

いつか息子に「かっこいいパパ」と言われたい !

——お子さんが産まれて、働き方や仕事に対する考え方なども変化しましたか?

源川さん 今自分がやっていることがどのように社会の役にたち、未来に繋がっていくのかを考え、社会に貢献したいという思いは若い頃から変わっていません。一方で、家族ができたことで、月並みですが、しんどいときも家に帰ったら家族に会えるというのが何よりも心の拠り処になっています。あとはやはり、将来的に子どもにいろんなことをチャレンジさせてあげたいので、もっと仕事を頑張ろう! という活力につながっていますね。

——家族の存在が仕事のモチベーションになっているんですね。

源川さん そうですね。あとは単純に、息子に「パパすごいっ!」って思われたい(笑)。僕自身、仕事をしていると、「この人はすごいな、かっこいいな」と思う方と出会うことがあるのですが、息子が将来自分に対してそういうふうに思ってくれたらうれしいですね。職場では社員同士集まってワイワイバーベキューをすることもあるのですが、息子がもう少し大きくなったらバーベキューに連れて行き、部下たちに「君のお父さんってすごいんだよ!」と言ってもらおうかなと思っています(笑)。

(取材・文:上野真依、撮影: 奥村愓欣、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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