東海以西はかなりの高温傾向 スギ花粉シーズンへ 関東・北陸・東北は激しい寒暖差

2024年1月29日(月)15時52分 tenki.jp

今日29日、気象庁は東海から沖縄地方にかけて「高温に関する早期天候情報」を発表しました。2月4日(日)頃から、気温が平年よりかなり高くなる可能性があります。農作物の管理に注意するとともに、積雪地帯ではナダレにも注意が必要です。また、スギ花粉の飛散が徐々に迫っています。

東海〜沖縄 季節の歩みが加速 高温傾向に

29日(月)、気象庁は東海から沖縄地方に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部、奄美地方、沖縄地方では、2月4日(日)頃からの5日間平均気温が平年に比べてかなりの高温になる可能性があります。
農作物の管理に注意するとともに、雪の多く積もっている所では雪解けによるナダレや土砂災害、屋根からの落雪などに注意が必要です。
また、気温の上昇で気になるのがスギ花粉の飛散です。東京と福岡では、2月上旬と目前に迫っています。また、そのほかも2月中旬には広い範囲で飛散が開始する見込みです。ただ、高温傾向がしばらく続いた場合は、2月中旬以降が飛散開始と予想される地域でも、それより早い段階で徐々にスギ花粉が飛散する可能性があります。花粉症の方は予防薬を服用するなど、早めの対策を始めた方が良さそうです。

関東以北は気温が乱高下 体にこたえる寒暖差

向こう一週間の予想最高気温をみると、31日(水)にかけては北海道を除く各地で平年を大きく上回るでしょう。2月1日(木)以降、九州、近畿、東海では平年並みの寒さが戻るものの、立春の4日(日)以降は平年よりかなり高い日がある見込みです。
一方、関東、北陸、東北では期間の中頃は大きく気温が下がり、平年よりかなり低くなるでしょう。一度気温が大幅に上昇したあとの大きな落差で、体にかなりこたえそうです。関東では3日(土)節分と4日(日)立春は幾分寒さが和らぐものの、5日(月)は再び厳しい寒さになるでしょう。
※気温の赤枠は平年より4℃以上高い、青枠は平年より3℃以上低い日を表しています。

融雪災害に注意

暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。
①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
②雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。

花粉の飛散開始日とは

花粉の飛散開始がいつなのか、気になる方も大勢いらっしゃると思います。
「花粉の飛散開始日」とは、スギの花の開花日ではありません。1月以降、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日を、その観測地点の「花粉の飛散開始日」としています。
(上の図にある花粉飛散開始例の3日目や6日目のように、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を観測しても連続していなければ飛散開始とはなりません。この場合、2日連続して観測した最初の日である9日目が「飛散開始日」となります。)
そのため、「花粉の飛散開始日」よりも前でも、気温の高い日などは、1平方センチメートルあたり1個未満という少量の花粉が飛び始めていることもあります。敏感な方は、わずかな花粉でも、症状がでることがありますので、注意が必要です。
「花粉の飛散開始日」前だから、と油断しないで、早めに対策を、心がけてください。

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