1月の平均気温は平年を大きく上回り暖冬に 過去3番目の高さの見通し

2024年1月29日(月)10時40分 ウェザーニュース

2024/01/29 10:34 ウェザーニュース

年が明けてからも強い寒気の南下があまりなく、全国的に平年よりも気温の高い日が多くなっています。1月28日までの日本の月平均気温偏差は+1.2℃以上で、過去3番目の高さになる見通しです。

東北は平年より2℃以上高い

1月上旬から中旬にかけては上空を吹く強い西寄りの風、ジェット気流は日本列島よりも北を吹くことが多く、寒気の南下が弱くなりました。1月23日頃から西日本を中心に強い寒気が流入したものの、長くは続かずすぐに気温は上昇傾向に転じています。
12月30日〜1月28日までの平均気温は北海道から沖縄まで全国で平年よりも高くなっていて、特に東北では赤いプロットで示される平年より2℃以上高い所が大半です。
都市化による影響が小さく、特定の地域に偏らないように選定されたの15地点(※)のデータから算出した日本の月平均気温偏差は、28日(日)までの暫定値で+1.25℃となっていて、2020年(+2.02℃)、1989年(+1.59℃)に次ぐ過去3番目の高さになる見通しです。昨年2月以降、12か月連続で平年を上回ることになります。
(※)算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

2月も平年より高い気温が続く予想

気象庁が先週25日(木)に発表した1か月予報では、2月も平年より気温が高い予想となっています。
地域別の気温傾向を見ると、北日本は平年よりもやや高い状況が続く見込みです。東日本や西日本は寒暖差が非常に大きいものの、平年を大きく下回るような時期はないとみられます。
2月も気温が高い傾向になることで、平年を大きく上回る12月、1月と合わせて、この冬が暖冬になるのはほぼ間違いありません。過去最も冬の気温が高かったのは2020年(2019年12月〜2020年2月)の+1.43℃を更新する所まではいかないものの、記録的な暖冬になる可能性があります。
雪の多い地域では融雪のタイミングが早まることが考えられますので、今後の動向には注意が必要です。

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