ラニーニャ現象と東南アジアの天気

2018年2月9日(金)19時48分 tenki.jp

日本の厳冬と、遠く離れた東南アジアの天気とは深い関係にあるようで、1月の東日本と西日本の低温は、ラニーニャ現象が影響したとみられます。

2018年 2月7日 バリ島クタビーチ 撮影:日本気象協会関西支社 萬木敏一

ラニーニャ現象

ラニーニャ現象の時は、太平洋赤道域の中部から東部で海面水温が平常時より低くなります。一方、東南アジア付近など西部では海面水温が高くなり、積乱雲が盛んに発生します。このことが、大陸の高気圧の勢力を強めることにつながり、日本付近への寒気の流れ込みも強まる傾向にあります。

インドネシアのロンボク島で湧き立つ雲 撮影:日本気象協会関西支社 萬木敏一

ラニーニャ現象の見通し

気象庁が9日、エルニーニョ監視速報を発表しました。今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高くなっています(70%)。 太平洋赤道域の中部から東部の海面水温が平年より低い傾向が徐々に解消に向かう兆しがみられます。エルニーニョ予測モデルでは、エルニーニョ監視海域の海面水温が今後春にかけて次第に基準値に近づき、夏は基準値に近い値で推移すると予測しています。以上のことから、今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高くなっています(70 %)。

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