なにげに知らないチョコレートの話

2019年2月14日(木)6時5分 ウェザーニュース


2019/02/14 06:03 ウェザーニュース

今年もバレンタインの季節!
「本命チョコ」に「義理チョコ」、「友チョコ」、「マイチョコ」や「俺チョコ」、「社交チョコ」、「世話チョコ」などなど・・・チョコレートを渡す意味も多種多様になっています。
さらには「卒チョコ」とでも言うんでしょうか、会社などでの義理チョコを辞めようなんて議論も出てきていますね。
良くも悪くも(?)まだまだ世間を賑わせそうなバレンタインチョコ。
そこで今日は、チョコレートにまつわる3つの意外な話をご紹介します。あなたはいくつ知っていますか?

カカオは「神様の食べ物」!?

チョコレートはカカオからできていますが、カカオの学名は “Theobroma cacao” です。 “Theobroma” とは、ギリシャ語でなんと「神様の食べ物」という意味だそうです。なぜカカオが「神様の食べ物」なのでしょうか。
カカオ豆は、古代メキシコで栽培が始まりましたが、アステカ神話によるとカカオはケツァルコアトルという羽を持つヘビの神が贈り物として持ち帰ったもので、それを中米地域で栽培したものだといいます。
つまり、神話の中で、天から授かった食べ物だから「神様の食べ物」だったのですね。

チョコレートにはお茶が良い!?

チョコレートに含まれるポリフェノールには、ストレス解消に役立つなど、いろいろな効能があります。砂糖の控えめなものであれば太りにくいということもあり、チョコレートは機能性食品としても注目されています。
北アリゾナ大学心理学部のMontopoli教授らが2015年に発表した論文 “The Acute Electrocortical and Blood Pressure Effects of Chocolate” では、チョコレートを食べたグループと食べていないグループとで脳波検査(EEG)を行い、チョコレートに脳の活性効果があるかを検証しています。
結果はもちろん効果ありで、チョコレートには脳を刺激し集中力を高めるなどの作用がありました。

チョコによる血圧上昇には、お茶に含まれるL-テアニンが効果的

しかし、この実験では同時に血圧測定も行っており、その結果、チョコレートを食べると短期的に血圧が上昇してしまいました。
同論文では、血圧への対策までしっかり検討されています。実は、チョコレートを食べたグループの中でも、一部のグループは「L-テアニン」という物質を含んだチョコレートを食べていました。そしてそのグループだけは、食後の血圧上昇が抑えられていたというのです。
L-テアニンはアミノ酸の一種で、お茶に多く含まれています。つまり、チョコレート自体にL-テアニンが含まれていなくても、チョコレートと一緒にお茶を飲めば良いということになります。

チョコレート大国といえば!?

チョコレートの国といえば、ベルギーやスイスが有名です。ベルギーはゴディバやピエール・マルコリーニなど有名なブランドも多く、国民もチョコレート好きが多い印象がありますよね。
下のランキングは、ヨーロッパにおける国民1人あたりの年間消費量チョコレートの年間消費量(2015年度)です。
1位 ドイツ:11.7kg
2位 スイス:10.2kg
3位 ノルウェー:9.4kg
4位 エストニア:8.8kg
5位 イギリス:8.3kg
(日本チョコレート・ココア協会HPより)
1位は意外にもドイツという結果になりました。ドイツのチョコレートといわれてもあまりピンときませんが、ドイツもベルギーやスイスに負けないチョコレート大国だそうで、高品質なチョコレートブランドも多いのだとか。ドイツのブランドとしては、リッタースポーツ、ハシェ、アルコなどが有名です。
ベルギーは年間3.1kgと、トップ5に入っていないどころか、5位のイギリスにも2倍以上の大差をつけられる結果になりました。コディバなどが有名だからといって国民がたくさん食べているというわけではないのですね。


ウェザーニュース

「チョコ」をもっと詳しく

「チョコ」のニュース

「チョコ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ