「バレンタイン俳句」を詠んでみませんか?

2019年2月14日(木)10時40分 ウェザーニュース


2019/02/14 09:45 ウェザーニュース

2月14日はバレンタインデーです。
バレンタインデーは、古代ローマ時代の聖人、バレンタインに由来します。バレンタインはローマ皇帝の結婚禁止令に反し、269年に相愛の男女を結びつけた廉(かど)で、269年(270年の説も)2月14日に斬首(ざんしゅ)されてしまいます。伝説ではありますが、この話がバレンタインデーのもとになっています。
ひるがえって、現代の日本では、主に女性が男性にチョコレートを贈る日になっています。
さらに最近では、ポリフェノールを多く含んだチョコレートの良さが見直され、バレンタインチョコを自分用に購入する人も増えています。寒さが身に染みる時季に、自分へのご褒美として、チョコレートを買う人も多いのです。
ところで、この「バレンタインデー」、俳句の季語でもあることを知っているでしょうか?

「バレンタイン俳句」をチョコレートと一緒に……

「バレンタインデー」は春の季語です。立春が過ぎた2月14日のバレンタインデーは、早春として、すでに季節感あふれる日として定着しているため、春の季語になっています。
そこで、一つ提案を…。バレンタインデーにチョコレートなどの贈り物をする際、詠んだ俳句も一緒に渡してみてはどうでしょうか。「義理チョコの人」には引かれても、「本命の人」には思いが通じるかもしれませんよ。
そんな照れくさいことはできない、という人は、詠んだ俳句をブログに書き込んだり、ツイッターにつぶやいたりしてはどうでしょうか。あなたの「愛の一句」に思わぬ反響があるかもしれません。
でも、バレンタインデーにまつわる俳句って、どんなものがあるの? と思う人もいますよね。少し紹介してみましょう。

甘く切ないチョコレートの味と思い出

 バレンタインデーカクテルは傘さして
 バレンタインデー靴紐の蝶結び
上の二句は俳人の黛まどかさんの作品です。前者はデートの一場面を詠んでいて、後者は心華やぐバレンタインデーの朝の様子を詠んでいます。
ほかにも、たとえば、次のような句があります。
 粉々のバレンタインのチョコ届く(藤林正則さん)
 バレンタインデーとは美しき言の葉よ(押立眸さん)
 バレンタインデー西日が照らす新校舎(中島つね子さん)
いずれも味わいのある俳句ですね。皆さんも「バレンタイン俳句」を詠んでみませんか!?

参考資料など

『バレンタインデーの秘密』(浜本隆志/平凡社新書)、『二十四節気と七十二候の季節手帖』(山下景子、成美堂出版)、『恋する俳句』(黛まどか/小学館文庫)、『俳句発想法 100の季語』(ひらの こぼ/草思社)


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