余ったりんごで簡単に作れるパリパリりんごチップス

2021年2月27日(土)7時0分 ウェザーニュース

2021/02/27 06:57 ウェザーニュース

今の時季、甘い香りとサクサクした食感の新鮮なりんごは、りんご好きには堪えられません。でも価格も比較的安いからとまとめ買いしたら、一度に食べきれずに持て余してしまった、という経験はありませんか。
そんなときはりんごチップスがおすすめです。簡単な作り方を料理研究家の町山千保さんに伺いました。

冬りんごの保存は冷暗所で

りんごをたくさん買うと、すぐ冷蔵庫に入れてしまいがちですが、どうやって保存するのが良いのでしょうか。
「冬のりんごは、常温でも長期保存できます。気温が0〜5℃、湿度が85〜90%程度が理想的な保存環境です。室内の冷暗所などがこれにあたります。保存する際には新聞紙でくるんでから段ボール箱やポリ袋などに入れてください。
りんごは18℃を超えると味が落ちてきますので、暖かくなってきたら冷蔵庫の野菜室に入れるようにしましょう。ただし、りんごはエチレンガスを発生させて他の野菜の鮮度を落としてしまう性質があります。野菜室に入れる際には、新聞紙にくるんでからポリ袋に入れ、密閉してエチレンガスがもれないようにしましょう」(町山さん)

フカフカりんごと大量消費にはチップスがおすすめ

うまく保存すれば長期保存できるのものの、うっかり食べ忘れていたらフカフカに柔らかくなってしまったとか、たくさんいただいて食べきれない、ということもあります。
「味が落ちたものや大量に消費するには、りんごを乾燥させたチップスがおすすめです。パリッとした食感と、砂糖なしでも甘みが凝縮された濃い味のチップスができあがります。しかも、作り方は簡単。電子レンジとオーブンを使い時短で作れます」

りんごチップスの作り方

(1)りんごの芯を取り、なるべく薄切りにする。スライサーを使うと簡単。皮はむかなくてOK。
(2)キッチンペーパーで水気を拭き取り、耐熱皿などに重ならないように並べ、電子レンジ強(600W)で2〜3分程度加熱する。レンジによって加熱度合いが変わるので、焦がさないように途中で様子を見るとよい。りんごに透明感が出てきたらOK。
(3)オーブンの天板にオーブンシートを敷き、2を並べる。150℃に余熱したオーブンで焦がさないように10〜15分程度加熱する。
(4)加熱終了後もオーブンから取り出さずに、冷めるまで庫内に入れておくとより乾燥してパリッとする。
(5)パリッとしたら密閉容器に入れて保存する。
また、気温や湿度が下がる冬場は、室内でも2〜3日ほど干せば乾燥します。網やザルの上に重ならないように並べたら、日当たりや風通しの良い場所に干しましょう。薄くて表面積が多いほど、早く乾きます。100円ショップなどで売られている野菜や果物を干すための専用のネットを使えば、フック付きでいろいろなところに吊るすことができ、置き場所にも困りません。
りんごは皮ごとの方が、抗酸化作用が強い食物繊維のペクチンを摂ることができ、色味もよくなるそうです。チップスにすることでかさが減り、また保存もでき、大量消費にはうってつけとのことです。
りんごの旬もそろそろ終わりに近づいてきました。今期最後の旬の味を封じ込めた、手軽に作れるりんごチップスにトライしてみませんか。

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