「三寒四温」は春?冬?

2019年3月1日(金)6時40分 ウェザーニュース


2019/03/01 06:36 ウェザーニュース

最近、テレビの天気予報などで『三寒四温』という言葉を耳にしたことがありますか?
春先のイメージが強い気がしますが、元々は冬の気候を示す言葉なのです。

もとは中国の冬の気候

三寒四温とは、冬の時期に寒い日が3日くらい続くと、そのあとに比較的暖かい日が4日続くという意味の言葉で、寒暖の周期を表しています。
もとは中国の東北部や朝鮮半島北部で冬の気候を表す言葉として用いられました。冬のシベリア高気圧から吹き出す寒気が7日ぐらいの周期で、強まったり弱まったりすることに由来する言葉とされています。

日本では春先の天候を示すことが多い

春先の天気のイメージ

日本の冬は、”3日間寒い日が続いた後に4日間暖かい日が続く”という周期が現れることはほとんどありません。
その代わり、日本では早春になると低気圧と高気圧が交互にやってきて、低気圧が通過し寒気が流れ込んで寒くなった後、今度は高気圧に覆われて暖かくなり、周期的な気温の変化を繰り返すことが多くなります。
このため、日本においての『三寒四温』という言葉は、本来使われる冬ではなく、寒暖の変化がはっきりと現れる春先に用いられるようになりました。

服装で上手に体感温度の調節を

日本で『三寒四温』が聞かれる頃は、季節の変わり目で日々の気温や体感の変化が大きい頃。同時に、朝晩と昼間の寒暖差も大きくなってくる時期です。
「昨日はダウンコートでちょうどだったのに、今日は暑すぎた」「昼間の気温に合わせたら夜すごく寒かった」なんてことのないように、日々の気温や天気をチェックして、上手に体感温度の調節をしてください。


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