「深そうで深くない言葉ベスト1は『水深1000mm』」を超える秀逸な名言・ベスト1

「深そうで深くない言葉ベスト1は『水深1000mm』」を超える秀逸な名言・ベスト1

写真を拡大

「深そうで深くない言葉ベスト1は『水深1000mm』」を超える秀逸な名言は…そう語るのは、これまでX（旧Twitter）上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方——あなただけのおもしろい発想」を生み出す方法』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。（構成／種岡 健）

Photo: Adobe Stock

当たり前のことを「堂々と言う」

　有名な言い回しとして、「頭痛が痛い」というフレーズがあります。

　専門的には、「重言」と呼ぶらしいです。

「事前に予約」「驚きのサプライズ」「後で後悔」……

　いずれもつい言ってしまいがちではないでしょうか。そんな中でも、

「イメージ画像」「IT技術」「ヤフーでググる」……

　などはハッとするかもしれません。　カタカナ用語は要注意で、無意識に使っているのではないでしょうか。

　この要領を、表現のレパートリーとして盛り込んでみましょう。

　当たり前のことを、堂々と言う。　深そうで深くない言葉を言う。　考えたら負けなのかもしれません。

〈お題〉「深そうで深くない言葉」選手権

〈回答〉・後ろ向いたっていい。もうそこは前だ・大丈夫。明日まであと1日だ

　励ましているようで、励ましていないボケですね。　短くスパッと言い切るほうが面白くて、長く説明すると笑えません。「それ意味同じじゃん！」と、つっこみを受け入れるのがポイントです。　ちなみに、最優秀賞はこちらです。

〈最優秀賞〉　水深1000mm

　普通のことを言っていて、「深くない」という部分も別の意味で満たした秀逸な回答です。

「ウソ名言」が「名言」になる

　これらは、小泉進次郎さんのパロディをしているだけのように見えます。　しかし、そんな中でも「名言」は生まれます。

〈回答〉　ハードルは高くなるほど潜りやすい

　という回答なんかは、多くの人に刺さります。考えてみれば、

「出過ぎた杭は打たれない」「女（男）なんて星の数ほどいる」

　なども同じ発想で生まれたのかもしれません。　大喜利の中からことわざや名言は生まれ、その一部が生き残り続けるのです。

（本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。）

坊主（ぼうず）ポケモンGOのやりすぎで坊主バーをクビになった僧侶日本一の大喜利アカウントX（旧Twitter）は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる！」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』（ダイヤモンド社）が初の著書。