墜落の空自T4練習機、小牧基地離陸2分後にレーダーから消失…どちらの隊員が操作かは判明せず

2025年5月15日(木)11時28分 読売新聞

練習機が墜落した現場周辺で続く捜索活動(15日午前6時43分、愛知県犬山市で)=青木瞭撮影

 航空自衛隊の「T4」練習機が愛知県小牧市の小牧基地を離陸した直後に墜落した事故で、空自は15日、事故機の前席に網谷奨太2尉(29)、後席には井岡拓路たくじ1尉(31)が搭乗していたと発表した。2人は宮崎県の新田原にゅうたばる基地に拠点を置く第5航空団に所属している。自衛隊は事故機が墜落した愛知県犬山市の入鹿いるか池付近で夜通し捜索を続けたが、2人は行方不明のままだ。

 T4は14日午後3時6分頃に小牧基地を離陸。約2分後、同基地から北東約13キロの地点でレーダーから消えた。空自は、緊急事態を知らせる信号を発信したかなど、事故時の状況を詳しく調べている。

 空自によると、T4は前席・後席のどちらでも操縦できる機体。2人はいずれもT4の操縦資格を持っており、どちらが操作していたか判明していないという。

 自衛隊は事故後、約240人態勢で現場周辺を捜索。夜中も約30人が活動を続けた。15日午前1時頃には、隊員らがボートに乗り込み、ライトで水面を照らしながら周囲に目をこらしていた。

 空が明るくなった同4時50分頃からは、ヘリコプターによる捜索も再開。ボートの隊員らは機体の破片とみられるものを回収し、陸上に引き揚げた。同9時からは愛知県警と消防も加わった。

 地元土地改良区の資料によると、入鹿池の周囲は約16キロで、満水時の水深は約18メートル。機体の主要部は水中に沈んでいる可能性があり、自衛隊はダイバーも投入して捜索を進める。

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