葛西爆発、アセチレンガスのボンベ回収…中央付近に6センチの穴・掘削作業中にドリル接触か
2025年5月28日(水)21時16分 読売新聞
爆発事故の現場検証で地面を掘って調べる捜査員ら(28日午前10時16分、東京都江戸川区で)=米山要撮影
東京都江戸川区東葛西の住宅建設工事現場で起きた爆発事故で、警視庁は28日、業務上過失激発物破裂と業務上過失致傷の容疑で現場検証を行い、地中から可燃性の高いアセチレンガスのボンベ1個を回収した。ボンベには穴が開いており、同庁は重機で掘削作業中にドリルが接触し、漏れたガスに引火したとみている。
同庁は28日午前から、現場検証を行い、地中約60センチに埋まっていたガスボンベを掘り出した。同庁幹部によると、ボンベは全長約1メートル、直径約26センチ。全体的にさび付いて劣化しており、中央付近に直径約6センチの穴が開いていたという。
現場は約40年間、駐車場として利用されていた土地で、同庁はボンベが埋まっていた経緯を調べている。
爆発は27日午前に発生。作業員や近隣住民ら男女計10人が軽傷を負ったほか、周辺の約40棟に窓ガラスが割れるなどの被害が出た。