九州~関東中心 日曜まで大雨 災害危険度が高まるおそれ 予想雨量と警戒ポイントは
2021年7月9日(金)17時35分 tenki.jp
この週末も、九州〜関東を中心に、非常に激しい雨が降り、警報級の大雨になる所があるでしょう。日曜までは、まだ雨量が増えて、土砂災害などの危険度が急激に高まるおそれがあります。警戒ポイントをまとめました。
土日 大雨エリアは? 予想雨量は?
9日金曜も、九州〜東北の広い範囲で雨が降り、あちらこちらで雨雲が発達しました。この大雨は、土日も、まだ続きそうです。
10日土曜〜11日日曜は、九州〜関東を中心に、非常に激しい雨が降り、警報級の大雨となる所があるでしょう。中でも、10日土曜、最も雨量が増えるのは九州で、同じような所で、長い時間、ライン状に発達した雨雲がかかり続けると、線状降水帯が発生するおそれもあります。
10日土曜18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、九州北部地方200ミリ、九州南部100ミリ、東北地方・東海地方・北陸地方・近畿地方・中国地方80ミリ、関東甲信地方60ミリです。
その後、11日日曜18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、関東甲信地方・東海地方・北陸地方・近畿地方・中国地方・九州北部地方50から100ミリとなっています。
警戒ポイントは?
この週末の大雨、特に警戒すべきポイントは、2つ。
1つは「雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあるので、九州を中心に、厳重な警戒が必要」ということです。
6月30日頃から、連日、どこかで大雨となっているため、9日金曜現在、地面の中には、水分がかなり溜まっている所があります。そのため、たとえ少しの雨でも、土砂災害の被害が発生する可能性があります。また、これから強い雨域のかかる地域では、土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
斜面の近くにお住まいの方は、「これまで大丈夫だったから」という考えではなく、「いつ、どこで土砂災害が発生しても不思議ではない」という考えで、警戒を続けてください。また、夜暗い時間に、雨の降り方が強まる所もありますので、斜面と反対側の、2階以上でお休みになるなど、万が一に備えて、身の安全を守る行動をとってください。
もう1つは「発達した雨雲がかかる所では、川の増水や氾濫・低い土地の浸水にも、警戒が必要」ということです。
短い時間に一気に雨が降ると、川の水が増水しますが、警戒すべきなのは、ご自分がいる場所だけではありません。川の上流で発達した雨雲がかかり、大雨になると、下流でも増水や氾濫のおそれがあります。
雨雲レーダーなどで、「今、どこで雨雲が発達しているのか」「この後、どこで雨が強まるのか」を確認してください。また、アンダーパスなど低い土地や、排水の悪い所では、みるみるうちに、雨水が溜まってしまいます。車の運転は、アンダーパスを避けるなど、十分お気をつけください。