台風6号 8日~10日頃に九州に最接近 記録的な大雨の恐れ 大雨災害に厳重警戒

2023年8月6日(日)16時33分 tenki.jp

台風6号は、予報円の中心を進むと、8日(火)から10日(木)頃にかけて九州に最も接近する見込みです。接近前から台風周辺の湿った空気の影響で激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。8日(火)から10日(木)頃は台風本体の活発な雨雲がかかり、記録的な大雨となる恐れがあります。

台風6号 8日(火)から10日(木)頃に九州に最も接近

台風6号は、5日の予想より西よりに進路をとる予想に変わってきています。台風が予報円の中心を進みますと、8日(火)から10日(木)頃にかけて九州に最も接近する見込みです。
台風が近づく前から九州では台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。
8日(火)から10日(木)頃にかけては台風の本体の活発な雨雲がかかり、記録的な大雨となる恐れがあります。

記録的な大雨の恐れ

上の画像は、9日(水)15時までに予想される72時間予想積算雨量(左)と、その地域で過去最も多く降った雨量との比較(右・既往最大比)です。
宮崎県や奄美地方を中心に500ミリ以上(紫色)となり、過去最大の雨量を上回る大雨が予想されます。
既往最大比(※1)が100%前後に達すると甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えてくると人的被害の発生確率が急増するという研究成果(※2)があります。
その後、10日(木)にかけてさらに雨量が増える恐れがあり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。台風接近時には暴風も吹き、避難が困難になることが予想されます。自治体から出される避難情報にも注意し、危険な場所にお住まいの場合は早めの避難を心がけてください。
※1既往最大比:解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと
※2本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.

台風の大雨 洪水から命を守るためには どこへ避難?

台風によって大雨になると、川の水が増水するなど、洪水の危険度が高まります。洪水で命の危険が迫った場合、建物の上の階に避難すべきか、建物から離れて避難する必要があるのか、命を守るべき行動が違ってきます。
①堤防の近くで、川が氾濫すると、建物の流出が想定される場合
②建物の最上階の床まで、水が浸水すると想定される場合
③地下室などに、水が浸水すると想定される場合
④海抜ゼロメートル地帯で、長い時間、浸水が続くと想定される場合
⑤山間部で、川の流れの速い所など、建物の流出が想定される場合
こんな場合は、命に危険が及びますので、建物の2階以上に避難する「垂直避難」ではなく、建物から離れる「立ち退き避難」をしてください。

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