独特の風味がクセになる!? 「インドのホウレンソウ」ツルムラサキが暑い夏に効く

2020年8月9日(日)5時0分 ウェザーニュース


2020/08/09 05:02 ウェザーニュース

「夏の野菜といえば、ツルムラサキだよね」という人はあまりいないかもしれませんが、最近はツルムラサキをスーパーや青果店で見かけることが多くなりました。
「ツルムラサキの独特の風味が好き!」という人がいる一方、その独特の風味が苦手な人もいます。
熱帯アジア原産で、「インドのホウレンソウ」の異名を持つツルムラサキ。この夏野菜はどんなパワーを秘めているのでしょうか。苦手な人も、ツルムラサキの“実力”を知ると、食べたくなるかもしれませんよ。

健康に過ごすために必要な栄養が豊富

ツルムラサキには、ビタミンA・C・E、葉酸などのビタミンや、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、さらにβ-カロテンなどが豊富に含まれています。これらの働きを一部、見てみましょう。
ビタミンAには、皮膚を丈夫にして、目、鼻、のどなどの粘膜を健康に保つ働きがあります。また、病原菌などが体内に侵入するのを防ぐ働きをするため、感染症にかかりにくくなる効果も期待できます。
ビタミンCは、強い抗酸化作用が認められ、老化やがん、動脈硬化などを抑えるのに役立つとされています。ビタミンEにも、強い抗酸化作用があり、がんなどを抑制したり、美肌の生成に重要な働きが期待できます。
葉酸は赤血球を生成するのに必須で、「造血のビタミン」ともいわれます。認知症の予防にも効果が期待される栄養素です。マグネシウムは骨の成長や神経の働きなどに重要な働きをするといわれています。
これだけでも、栄養豊富な優れた野菜であることがわかります。ツルムラサキが苦手な人や、食べたことがない人も、「ツルムラサキって、すごいね!」と思ったのではないでしょうか。

海苔との相性も抜群

食べ方はいろいろありますが、まずはオーソドックスにおひたしがおすすめです。茹でたツルムラサキにかつお節を振りかけ、醤油やポン酢をかけて食べるのは定番といえそうです。
ツルムラサキには海苔(のり)もよく合います。茹でたツルムラサキを海苔と和えて食べるのもおすすめです。ツルムラサキが持つ独特の風味が、海苔と一緒に食べることで、緩和されたり調和されたりすると感じる人もいるようです。海苔には、ミネラルやビタミン、タンパク質、食物繊維などが豊富に含まれるので、栄養面でパワーアップするのもうれしいですね。
ほかにも、天ぷらにしたり、パスタ料理の具材にしたり、みそ汁やスープ、うどんに入れたり、卵やコーン、キノコ類などと一緒に炒めたり……ツルムラサキの活用法はたくさんあります。
感染症の予防にも効果の期待できる、夏が旬の緑黄色野菜。この夏はツルムラサキを食卓に加えてみてはどうでしょうか。

参考資料など

『旬の野菜の栄養事典 最新版』(監修/吉田企世子、エクスナレッジ)、『旬の野菜と魚の栄養事典』(監修/吉田企世子・棚橋伸子、エクスナレッジ)、『旬がおいしい野菜事典』(監修/田中由美、学研)、『決定版 栄養学の基本がまるごとわかる事典』(監修/足立香代子、西東社)


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