台風7号はお盆休みを直撃か 来週はじめに本州に接近、上陸も

2023年8月10日(木)10時20分 ウェザーニュース

2023/08/10 10:02 ウェザーニュース

台風7号(ラン)は10日(木)9時現在、小笠原諸島・父島の南東約280kmの海上を西に進んでいます。小笠原諸島では風が強まってきていて、明日11日(金)にかけては暴風雨となる見込みです。
その後も北上を続け、来週には本州に接近、上陸のおそれがあります。お盆休みの期間中に影響が大きくなる可能性が高く、早めの警戒が必要です。
▼台風7号 8月10日(木)9時
 中心位置   父島の南東約280km
 移動     西 15 km/h
 中心気圧   980 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s
 暴風域半径  110 km

強い勢力で近づき、本州に上陸のおそれ

台風7号の進路にあたる海域は海面水温が29℃前後と高くなっていて、風の鉛直シア(高さによる風の向きや強さの違い)が小さく、発達しやすい環境です。
明日11日(金)には強い勢力となり、13日(日)頃が勢力のピークになるとみられます。その後も強い勢力を維持したまま14日(月)から15日(火)にかけて本州にかなり近づく見込みです。15日(火)の予報円は大きく、関東から近畿に上陸の可能性があります。
勢力が強いまま接近するため台風が近づく前から風雨が強まり、広い範囲で荒天となるおそれがありますので、一層の警戒が必要です。

晴れていても海のレジャーは注意

11日(金)の波の予想

台風6号が離れる西日本の沿岸は波が落ち着いてくる一方、東日本の沿岸は日に日に波が高さを増してきます。
明日11日(金)昼の波の高さは四国から東北の太平洋沿岸で2m前後、関東の一部や伊豆諸島などは3mに達する見込みです。
台風が近づく前から波の影響は大きくなっていきますので、晴れていても海のレジャーは無理をせず、海水浴場など遊泳禁止の措置がとられている場合は、指示に従うようにしてください。

進路予測のバラツキが少し拡大

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、北上を続けて関東から東海に向かうものが最も目立ちます。ただ、昨日までに比べて近畿や東海に向かうものが増えて、予測のバラツキが若干、拡大している状況です。
現時点ではお盆休みの期間中に何らかの台風の影響が出ることはほぼ確実といえます。進路や速度には不確実性があるため、荒天のピークのタイミングがまだ特定が難しく、最新の情報をこまめに確認するようにしてください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率が25%以上である府県予報区
 東京都     99 %
  東京地方   20 %
  伊豆諸島北部 39 %
  伊豆諸島南部 55 %
  小笠原諸島  99 %
 神奈川県    25 %
 山梨県     28 %
 長野県     30 %
 岐阜県     29 %
 静岡県     40 %
 愛知県     36 %
 三重県     39 %
 滋賀県     26 %
 奈良県     32 %
 和歌山県    34 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風7号の名前「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル語(北西太平洋のマーシャル諸島のことば)からとられています。

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