台風や前線から遠くても油断は禁物 局地的な雷雨に注意 大雨になりやすい地域は?

2022年8月31日(水)11時2分 tenki.jp

猛烈な台風11号の影響を受ける南西諸島や前線が延びる北日本では雨が降っています。この地域以外は、雨の心配がないかと言うとそうではありません。大気の状態が不安定になっているため、東海地方を中心に昨夜から大雨になっています。このあとも局地的に大雨の恐れがありますので、急な雷雨に注意が必要です。

大気の状態は不安定 局地的な雨や雷雨に注意

猛烈な台風11号が大東島地方に近づき、大荒れとなっています。また、日本海から北日本にかけては前線が延びていて、北日本を中心に雨が降っています。この地域以外の地域も湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定になっています。東海地方を中心に昨夜から大雨になっている所もあります。このあとも局地的に短い時間でザッと降るような大雨の恐れがありますので注意が必要です。
特に東海地方では大気の状態が不安定になっています。昨夜23時50分までの一時間に愛知県田原市西部付近では120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。東海地方を中心に雨は続き、きょう午前9時20分までの12時間に、愛知県伊良湖岬では121.0ミリ、岐阜県郡上市の長滝で113.5ミリの雨が降りました。台風に近い沖縄県南大東島の107.5ミリより多くなっています。
このあとも台風周辺の湿った空気や北日本に延びる前線、高気圧縁辺から流れ込む湿った空気の影響で、九州から東海は大気の状態が非常に不安定になるでしょう。特に湿った空気が流れ込みやすい、太平洋側の南東斜面付近は特に雨雲や雷雲が発生しやすくなります。この地域にお住まいの方は、最新の雨雲レーダー等をこまめにチェックするようにしましょう。

街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。

最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。
①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

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