比例でも自民苦戦、立民上積みも・国民は急伸…読売終盤情勢調査

2024年10月24日(木)23時0分 読売新聞

 読売新聞社が実施した衆院選の終盤情勢調査では、比例選でも自民党が苦戦し、公示前の65議席に届かない可能性が明らかになった。立憲民主党は公示前より議席を積み増す勢いを維持しており、国民民主党の獲得予想議席は序盤から大きく伸びた。

 自民の比例選の予想議席は序盤情勢調査では60議席台だったが、60議席を割り込む可能性が出ている。無党派層を7%しか取り込めておらず、自民支持層も7割台しか固めきれていない。自民の小選挙区候補が比例選で公明党への投票を呼びかけることもあるため、自民支持層の5%程度が公明に流れており、立民にも5%程度が奪われている。

 東北、北関東、東京、東海の各ブロックでは、序盤情勢で当落線上にあった議席を取りこぼしそうだ。石破首相や岸田前首相のお膝元である中国では5議席目の獲得が微妙になった。20議席前後を獲得する見込みの公明と合わせても、自公で比例選定数176の過半数89を達成するのは難しそうな情勢だ。

 立民は公示前の38議席から積み増し、40議席台を獲得する勢いを見せる。無党派層から22%の支持を得ており、今後の情勢次第では50議席台に手が届く。強い地盤を持つ北海道で自民の予想議席を上回り、東北と北関東、北陸信越で予想議席が自民と同数になった。

 国民の予想議席は序盤情勢の1桁台から、10議席台に伸びた。公示前の3議席から大きく増えそうだ。無党派層からの支持が序盤情勢の5%から8%に増加し、南関東などで複数議席を視野に入れる。玉木代表の地元がある四国でも議席獲得の可能性が出てきた。

 日本維新の会は10議席台で、公示前の26議席を維持するのが困難な状況は変わっていない。共産党は公示前の9議席と同程度の10議席前後が見込まれる。

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