南北に延びる寒冷前線は非常に危険 過去には竜巻の被害も 9日にかけて荒天に警戒

2021年11月8日(月)13時27分 tenki.jp

あす9日(火)にかけて、南北に延びる寒冷前線が西から近づきます。南北に延びる寒冷前線は大雨や突風など激しい現象をもたらす事があるため、警戒が必要です。

8日 西日本は帰宅時間帯に荒天警戒

あす9日(火)にかけて南北に延びる寒冷前線が、本州付近を通過します。寒冷前線は低気圧から南西方向に延びる事が多いですが、今回は中国大陸にある低気圧から、ほぼ南北に延びている寒冷前線です。寒冷前線が南北に立って延びている時は、寒冷前線の東側では南からの暖気が一気に北上、西側では北からの寒気が一気に南下するため大雨など激しい現象が発生しやすくなるため警戒が必要です。
きょう8日(月)午後は、西日本は次第に雨や風が強まります。特に、中国・四国では帰宅時間帯の夜、1時間に50ミリ以上の滝のような雨が降る所もあるでしょう。大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻などの突風に警戒が必要です。強い雨が降る時間は長くはなく、3〜4時間程度ですが、短時間に激しい雨が降ると、アンダーパスなど低い場所では一気に冠水する恐れがあるため警戒が必要です。また、夜間に雨や風が強まるため、昼間の内に対応をお願いします。強い雨や風の範囲は次第に東へ移り、あす(9日)の朝通勤通学の時間帯は関東など東日本で大雨や落雷、突風などに警戒が必要です。
【各地の雨や風が強まる時間帯】
・九州北部・山口:〜今夜(8日)遅くにかけて
・四国:今夜(8日)〜あす(9日)未明にかけて
・近畿:今夜(8日)〜あす(9日)朝にかけて
・東海:あす(9日)未明〜昼前にかけて
・関東:あす(9日)午前
・東北:あす(9日)いっぱい
・北海道:あす(9日)午後〜あさって(10日)

過去には竜巻の被害も

過去には、南北に延びる寒冷前線が列島を通過し、大きな被害をもたらした事があります。2008年12月5日、寒冷前線が本州を通過、東海や関東で突風が吹き横浜でF1クラスの竜巻が発生しました。また、同じ11月だと、2006年11月7日に寒冷前線が列島を通過、北海道で竜巻が発生し死傷者が出ました。
あす(9日)にかけて、南北に立って延びる寒冷前線が列島を通過するため、大雨や落雷、竜巻など激しい突風に警戒が必要です。

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