寒さで毛布の出番 毛玉知らず、ふわふわキープ…素材別毛布のお手入れ法

2023年11月13日(月)5時10分 ウェザーニュース

2023/11/13 05:01 ウェザーニュース

今年の11月は各地で25℃以上の連続夏日になったと思えば、急に初冬の寒さがやってきたりと気温変化が大きくなっています。また、日中暖かくとも朝方にぐっと冷え込むこともあり、気温差から睡眠環境を整えるのが難しい時期です。
就寝時の温度調整に便利な毛布。秋から冬を通しての必需品ですが、ずっと心地よく使い続けるためのお手入れについて”寝具のプロ”に教えていただきましょう。

毛布にも日々のお手入れを

人は、1日の1/3をベッドのなかで過ごし、日中の疲れを癒し次の日の活力を養っています。秋に、夏布団にプラス1枚するところから、寒い冬、そして春まで、睡眠時にちょうど良い暖かさを保つために、毛布は欠かせない寝具です。
「毛布はワンシーズン使いっぱなしではなく、お手入れが必要」と西川東京オフィス・スリープマスター森優奈さんはアドバイスします。
「人は寝ている間に約コップ1杯分の汗をかくといいます。毛布は、肌に触れるか近いところで毎日使うものなので、しっかりお手入れしたいものです。適切なお手入れは、毛玉の発生を防いだり、ふわふわの使い心地を持続するのにも役立ちます」(西川スリープマスター・森優奈さん)
毛布のお手入れというと、クリーニングや洗濯でしょうか。
「普段から、ときどき風に当てて湿気を逃がしてあげましょう。毛布には、ウールやカシミアだけでなく、綿、絹、ナイロン、アクリルなどいろいろな素材があり、それぞれ特徴が異なります。素材に合わせて洗濯などのお手入れをすることで、より快適に使えます」(森さん)

素材別、上手なお手入れ法

素材別の毛布のお手入れについて、詳しく教えていただきましょう。
▼綿毛布のお手入れ
綿毛布は、吸放湿性と保温性に優れており、1年を通して使えるのが特徴です。
「綿毛布は汗や汚れが付着しやすいので、こまめに洗濯するのがおすすめです。綿繊維は水に濡れると強度が増すため、家庭で繰り返し洗濯できるのも、綿毛布の優れた点です。
洗濯後に毛足が乱れてゴワゴワしたり、毛玉が発生していたら、洋服用のブラシなどでやさしくブラッシングしましょう。毛足が整って、柔らかな風合いを保つことができます」(森さん)
▼シルク・ウール・カシミヤの毛布のお手入れ
ウールなどの天然繊維は吸放湿性と保温性に優れている上に、静電気が起きにくく、汚れやホコリがつきにくいです。
「洗濯可のものと、できないものがあるので、タグなどで確認しましょう。洗濯可ならば、おしゃれ着用などの中性洗剤を使い、高水位で洗います。柔軟剤を使うと、さらに柔らかな仕上がりになります。
なお、天然繊維なので濡れると独特の素材臭がすることがあります。乾かせば、徐々に薄れるので心配しないでください。
使っていると毛足が乱れてゴワゴワしたり、毛玉が発生することがあります。洋服用のブラシなどでやさしくブラッシングして、毛足を整えると解消されます」(森さん)
▼ポリエステル・アクリルの毛布のお手入れ
天然繊維と比べ吸放湿性にやや劣りますが、保温性に優れ、毛玉になりにくい、虫食いの心配がないなど扱いやすいのが特長です。ふんわり柔らかな肌触りも人気です。
「ポリエステル・アクリルの毛布も、洗濯可のものとできないものがあるので、タグなどで確認します。洗濯時に柔軟剤を使うと、静電気を予防でき、柔らかな肌触りに仕上がります」(森さん)
なお、お使いの洗濯機によっては注意も必要だといいます。
「洗濯機の容量によっては洗濯できない場合や洗濯ネットの使用が必要なケースもあるので、説明書などで確認してください。洗濯時に『くず取りネット』を使うと、洗濯中に出るケバが毛布に再付着してしまうのを防げます」(森さん)
寒い季節は毛布の柔らかな感触にほっとするものです。干す、洗う、ブラシかけなど、きちんとお手入れして、毛布を快適に使っていきましょう。

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