コンセントや電源コードによる“トラッキング現象”に要注意!

2018年12月27日(木)15時30分 ウェザーニュース


2018/12/27 15:32 ウェザーニュース

2018(平成30)年も残り少なくなりましたね。今年、最後の大仕事として、年末の大掃除を考えている人も多いでしょう。

「トラッキング現象」で火事を起こさないために

年末の大掃除を行う際に、ぜひ気にかけて、掃除してほしいところがあります。それは、コンセントやプラグ、電源コード(以下、コード)です。これらを普段からしっかり掃除している人はあまりいないのではないでしょうか。しかし、注意しないと、火災の原因になります。

プラグなどにほこりが付いていると、火災の原因になることがあります。たとえば、コンセントに差してあるプラグにほこりがたまり、湿気などの水分が付着すると、そのほこりに電気が流れて、発火するのです。こうした現象を「トラッキング現象」といいます。

コンセントにたまったほこりも注意

トラッキング現象を防ぐには、コンセントやプラグ、コードを掃除して、きれいにすることが大切です。掃除する際は、液体洗剤などをコンセントやプラグに直接かけないように注意してください。

家の中の「たこ足配線」、大丈夫ですか?

たこ足配線も見直しを!

テーブルタップ(電源タップ)などを使って、一つのコンセントに複数の電気機器を接続する「たこ足配線」をしている人もいるでしょう。火災を防ぐためには、このたこ足配線も、整理することをオススメします。
複数の電気機器を使う場合は、使用する電気機器の消費電力の合計が定格電流以下になるようにしてください。定格電流とは、電気製品を安全に使用するために製造者によって定められた電流の限度値で、通常、テーブルタップなどの取扱説明書に記載されています。
電気機器によっては、コンセントに直接、接続するように作られているものもあります。そうした製品はテーブルタップなどに接続しないでください。

束ねたコードが危ない!

家具がコードを踏みつけていたり、釘などでコードを固定したりしていることで、火災が起こることもあります。コードに力がかかって、コードが傷つき、発熱したり、短絡(ショート)したりして火災の原因になることがあるのです。
コードを束ねて器具を使用した場合も、コードに熱がこもって、火災の原因になることがあります。
●コードの上に家具などを置かない
●コードを釘などで固定しない
●コードを束ねない
火事を起こさないためには、これらを守ることが大切です。

感震ブレーカーも頼りになる

旅行や帰省などで長期間、家を留守にする場合は、冷蔵庫などの必要最低限の電気製品を除いて、電源を切って、プラグをコンセントから抜いておくとよいでしょう。
留守中に大地震が起きて、火災を引き起こしてしまう危険性もゼロではありません。地震による火災予防対策の一つとして、感震ブレーカーの設置もすすめられています。
感震ブレーカーは、あらかじめ設定した地震の揺れ以上の揺れを感知すると、自動的に電気の供給を遮断する器具です。感震ブレーカーを設置し、適切に使うことで、地震発生時の電気火災や停電復旧後の通電による火災を防ぐことが期待できます。
さて、残る今年の数日間、「火災の予防」も念頭に置いて、大掃除に精を出し、家の中を見直してみてはどうでしょうか。

参考資料など

取材協力/東京消防庁


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