「お葬式」から「相続」、「供養」まで。相続手続きの専門家とお寺が業務提携して2年。相続とお寺を取り巻くリアルと、それを解決する新たな試みについて
2024年1月23日(火)10時0分 PR TIMES STORY
あらゆる相続手続きを相続人様に代わって代行する「遺産相続手続まごころ代行センター」(以下、当センター)と、宗派を超えて全国にネットワークを広げる「一般社団法人お寺さんの会」(以下、お寺さんの会)。わたしたちが業務提携を始めて、間もなく2年が経とうとしています。
人が亡くなってから発生する出来事としては、「お葬式」→「相続」→「供養」の流れが一般的ですが、その流れに即して相続の専門家とお寺が伴走してサポートすることで、皆様により安心していただけるサービスを提供することを目的に、提携を始めました。
相続とお寺の提携の「これまでとこれから」について、当センターの代表を務める行政書士の嶋田が、お寺さんの会代表理事である榎本住職とともに振り返ります。
できることの幅を広げて、ご遺族の方が故人を想う時間を少しでも増やせるように|”まごころ”の想い
当センターは、G1行政書士法人を運営窓口として、司法書士や税理士、弁護士などの専門家と連携してワンストップで相続手続きをサポートする専門家チームです。
そもそも相続は、必要となる手続きの種類も多く、またそれを代行できる専門家も様々であるため、「難しい」「よくわからない」といった印象を抱いている人が多い分野です。
とはいえ、いつかは必ずだれもが相続人。
(親が亡くなったとき、必ずその子どもが相続人になります)
そんな複雑な相続手続きを、わたしたちが代行させていただくことで、できた時間を故人を想う時間にあててほしい、そういった想いで日々相続のお手伝いをしています。
そして、「当センターでできること」の幅をもっともっと広げることにより、より一層安心してお任せいただけるものにしたいという考えから、数年前から提携事業者の募集を開始していました。
そのようなタイミングで出会ったのが、お寺さんの会です。
(当初は、SNSを使って提携事業者の募集もしていました)
きっかけは、WEB集客を担当していた広報がSNSで見つけた「エンディング総合 EXPO ONLINE」という、終活事業者向けのオンライン展示会でした。(2021年11月に3日間で開催)
(当センターの代表を務める、行政書士の嶋田裕志)
当時はコロナ禍真っ只中でしたので、手軽に他社と交流ができることに大変魅力を感じました。
出展の準備はもちろんですが、他の参加者様ともしっかり出会えるように、こちらから積極的に商談を持ちかけ、当センターとしては9社の方とオンラインでお会いさせていただきました。
そのときお話したお寺さんの会担当者の方は佐々木さんという方だったのですが、すぐ翌月に、お寺さんの会の代表である榎本住職とオンラインで打ち合わせをする機会につなげていただき、早速「一緒に何ができるか?何をしていけるか?」という話を進める関係になりました。
新たなご縁を紡いで、旧態依然としたお寺に変革を!”お寺さん”の想い
お寺さんの会の代表理事を務めるのは、西栄寺 東京別院の榎本住職です。
西栄寺は大阪市内に本坊があり、その他大阪府と兵庫県に支坊が4つ、そして榎本住職が立上げた東京別院の、合計6か所に寺院があります。
(西栄寺 東京別院の外観)
西栄寺は、積極的にその門戸を開き、供養事といった特別な時だけに留まらず、日々の生活においても地域の人たちが集まれる機会の創出に尽力されています。
いまでも各寺院で様々なクラブ活動が行われており、またお祭りも盛大に催されます。
西栄寺だけで見ても、実に様々な取り組みをされ、まさに「地域に開かれたお寺さん」。その住職が、なぜ新しくお寺さんの会を立ち上げたのか?
その理由は、なかなか超えられない「宗派」と「地域性」の壁を感じていたからでした。
(西栄寺 東京別院の榎本勝彦 住職は、お寺さんの会の代表理事も務めます)
「西栄寺は浄土真宗ですが、それ以外の宗派のことを尋ねられた時に、できない・わからないという回答になってしまうことがないようにしたいと思うんです。どんな問いに対しても、安心していただける答えを持っておきたい」と語る榎本住職。
宗派を超えて、かつ全国に「お寺さん」のネットワークがあることで、どの宗派でも、どの地域でも、何かしらでサポートできるお寺さんの会の主旨に賛同して、協力寺院も年々増えています。
その活動の一環で、常に新しいことを開拓するアンテナを張っているという榎本住職。そんなときSNSで知ったのが、後に嶋田と出会う「エンディング総合 EXPO ONLINE」でした。
提携によって積み上がる実績の数々!親族の方のお困り事に幅広く対応
当センターは、大阪に拠点を構える相続事務所で、一方榎本住職は、東京在住ですが出身は大阪府になります。その共通点からあっという間に意気投合し、また、同じ「接する相手に対して、提供できる幅を広げたい」という想いから、すぐさま提携の話になりました。
そして、この思いを形にするために、まずは提携の案内をするパンフレットを作成しました。
(相続×お寺を紹介する提携パンフレット)
当センターは、相続に伴い発生するあらゆる手続きをカバーできる体制を構築していますが、今回のお寺さんの会との提携により、「供養」面でもサービスを提供できるようになったことはとても大きな進展です。
実際にこの2年間で、当センターからお寺さんの会へ、地域を問わず、多数の供養の依頼をさせていただきました。
よくある場面でいうと、亡くなられた方の家を処分(売却・解体)したい場合に、その家にお墓や仏壇があったときです。
やはり神仏に関することですので、心無い対応は誰もがしたくないと思われるのですが、宗派もよくわからない状況で、具体的にどこに相談すればよいのか、どうやって手配をすればよいのかわからず困ってしまうというケースが多々ありました。
そういった際に、当センターではお寺さんの会に所属する住職に現地に行っていただき、その場で「墓じまい」「仏壇じまい」をすることができます。このように、ご親族の方にとっても安心して任せていただける場面が増えています。
(仏壇じまいをする榎本住職)
何度か榎本住職に現地に行っていただきましたが、一度、九州にあるご自宅の処分の依頼を受けたことがあります。
その際は、榎本住職ではなく、その家の近くにあるお寺さんの会協力寺院の住職の方に現地に行ってもらうことで、無事に仏壇じまいができました。
こういうときに、お寺さんの会のネットワークが活きます。
お寺から相続の専門家へ。現場に寄せられる悩みを解決するために、新たなステージを模索
提携して2年になるのを前に、西栄寺 東京別院を訪ねた際に、これまでを振り返りながら、榎本住職はこのような悩みを話されました。
「現状実務でいうと、当センターからお寺さんの会に供養の依頼をすることが多く、その逆方向はまだまだ。それは各寺院が相続の実情を把握しきれていないためで、お寺に寄せられた悩みに対して『そういうことなら、まごこころさんに相談するといいですよ!』と言えたらいいのだが…」
(提携パンフレットでも案内している、それぞれができること)
例えば、お寺ではこういった場面がよくあるそうです。
- お寺としては、当の本人との接点が圧倒的に多い。ご先祖の供養のことや、当人の死後のことなど。だが当人が亡くなった後にそのご家族と話していると、あまり当人の意思が汲み取られていないことが多々ある。
- 葬儀の後から新しくご縁があった方からいろいろ話を聞いていると、知らなかったために「財産がもらえない」「話し合いがうまくいかない」という声もよく聞く。
もし、その現場に出くわしたのが嶋田であれば、
「祭祀のことや自身のお墓のことであれば、生前のうちに遺言書を作成するといいですよ。祭祀主宰者を指定したり、お墓などの祭祀財産を誰が引き継ぐかを指定したり、祭祀に関することは遺言書内に記載することができます。
また、遺言書には付言事項(ふげんじこう)というものがあり、法的な効力はありませんが、葬儀はどうしてほしいとか、家族への感謝の想いとか、自身の気持ちを伝えることが可能です。
それがあるだけでも、遺された家族の対応は全然違ってくると思いますよ」
「遺言書がない限り、だれがどれだけ財産をもらうのか、法律で決められた範囲の中で、法律で決められた割合から話し合いがスタートします。
残念ながら内縁関係であったり、親しい友人関係であったりした場合、相続人ではありませんので、亡くなった人の財産を受け継ぐことはできません」
などといったアドバイスができたかもしれません。
榎本住職の話を聞いて、当センターとしても、個々の「相続の悩み」が決して明確なものではなく、話の中に時々顔を出すようなふんわりしたものが多い事実を知りました。
相続の専門家と住職の対談?!現場を知っているふたりが語るリアルを配信へ
このような話をしているときに、榎本住職がひらめきました。
「思いつきですけど、今話したような現実に起こっていることを、こうして困らないために知っておくといいよという話を、対談などでアピールできないか?」
この一言をきっかけに、いま私たちは新たな企画を練っています。
榎本住職は、多くの方に寄り添う中で、
- 仏壇やお墓の今後について、あまり関心のない人が多い
- 田舎のほうにあるお墓で、名前も変えず放置されたままのものものある
- お金や手間がかかることを後回しにしがち。だけど、早い段階で着手するからこそ選択肢が多く、間違った選択をしなくて済むことも多い
という場面にたくさん遭遇しています。
切羽詰まって慌てて決断するよりも、前もって準備して、安心して決断できるほうがいい。そのお手伝いとして、「こういうことがあるんだよ」「こういうことにならないために、知っておこうね」といった話を、相続とお寺の現場にいるふたりが対談することで、情報を提供できるのではないか。
(カメラマンとして同行していたデザイナーと、早速配信について話を進める榎本住職)
榎本住職は「いろいろな方から話を聞くが、本当に気の毒なことも多い。そういうことにならないために、お役に立てる手立てがあるのなら講じていきたい」と語ります。
当センターも、相続においてそうした場面は多々あります。
「全ての人が遺言書を書いておいた方がいい!」というのが、当センター在籍の専門家が思っていることですが、とはいえ、なかなか実行に移せない人の心情も理解できます。
そうした実情も踏まえ、私たちとしては、世の中にたくさんある「終活セミナー」や「相続相談会」のようなものではなく、「まだそうした分野にアンテナの立っていない方たちにも届くような、リアルな現場」の配信をしていく予定です。
いくつかの小さい事柄をテーマに、短編にして配信することで、気軽に見てもらえる工夫もしていく予定です。
お葬式から相続、そして供養まで、一連のサポートができることを目的に提携したわたしたちには、まさしくその現場にいるからこそ「リアル」を知って、また見てきています。
それを対談でお届けすることで、より安心して対策や決断をしていただけるための「新しいきっかけ」を提供していきます。
詳細については、決まり次第お知らせいたします。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。
≪一般社団法人お寺さんの会≫
所在地:
[東京]東京都足立区新田3-1-9(西栄寺 東京別院内)
[千葉]千葉県我孫子市江蔵地706-1
TEL :03-3912-9444(西栄寺内/8:00〜18:00)
080-3550-8770(直通/緊急時24時間対応)
Mail :oterasannokai@gmail.com
≪遺産相続手続まごころ代行センター≫
相続事務センター(G1行政書士法人 大阪支社)
所在地:大阪府大阪市中央区平野町2丁目1-14 KDX北浜ビル10階
TEL :0120-0556-52(9:00〜19:00)
Mail :info@souzoku-isan.net
URL :https://www.souzoku-isan.net/
運営窓口
≪G1行政書士法人≫
所在地:
[東京]東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル5階515区
[大阪]大阪府大阪市中央区平野町2丁目1-14 KDX北浜ビル10階
URL :https://g1-g.jp/
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