同期のエースだったのに、人生の後半でパッとしなくなる人の共通点・ワースト1

2025年1月29日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン

同期のエースだったのに、人生の後半でパッとしなくなる人の共通点・ワースト1

「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」——そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略——自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』。「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。この記事では、本書より一部を抜粋・編集します。

Photo: Adobe Stock

ステージの遷移に応じて「役割や貢献」も変わる

 人生をライフ・サイクル・カーブの4つのステージ(人生の春、夏、秋、冬)に分割して考察することで得られる洞察が、「人生はステージに応じて役割や貢献が大きく変わる」ということです。

 これらの役割や働き方は、それぞれが異なる知識やスキルを求めますから、当然ながらステージを移っていくごとに、私たちは新しい人的資本や社会資本を構築することが求められます。

 逆にいえば、ステージが変わっているにもかかわらず、従前のステージの働き方や生き方を継続していれば、やがては環境が求める役割や期待を満たすことができなくなり、その人の社会資本は毀損されていくことになります。

 皆さんの周りにも、20代は上司からの覚えもめでたく、同期のエースとして眩しいような大活躍をしていた人が、その後のステージに入ってからはパッとしないという人がいるでしょう。

 あるいはその逆に、20代はパッとしなかったのに、その後のステージに入ってから急激に頭角をあらわすような人もいるでしょう。なぜそういうことが起きるかというと、ステージに応じてゲームの種目が変わり、そこで求められる人的資本・社会資本が変化するからです。

 この「役割や貢献のシフト」には、社会的な条件と身体的な条件の2つが絡んでくることになります。社会的な条件というのは、組織や社会における職位や期待される役割の変化のことであり、身体的な条件というのは体力や知力の変化のことです。

 例えば組織内における位置付けや期待役割ということで言えば、典型的には、20代の「人生の春」を現場のスタッフとして、30代から40代の「人生の夏」を現場のリーダーとして、そして50代から60代を「組織のリーダー」として働くことが求められるわけですが、これらの役割にはそれぞれ異なる思考・行動様式が求められるため、特に「期待される役割がシフトする時期」に停滞してしまうことが多いのです。

 危機=クライシスというのは往々にして「つなぎ目」で起きるわけですが、人生においても、これらの変化によって起きる「キャリアのつなぎ目」で、私たちは大きな失敗をしてしまいがちなのです。

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