Cellid、ARグラス用ディスプレイ開発強化に向けて総額20億円を資金調達
2025年2月6日(木)17時47分 PR TIMES
次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid株式会社(https://cellid.com/)(読み方:セリッド、本社:東京都港区、代表取締役CEO:白神賢、以下、Cellidおよび当社)は、株式会社日本政策投資銀行をリード・インベスターとして、モアマネジメント株式会社、15th Rock株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、京セラ株式会社とグローバル・ブレイン株式会社が共同で設立したCVCファンドを引受先とした第三者割当増資により、総額20億円の資金調達を実施したことをお知らせします。この度の調達により累計調達額は約52億円となります。
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Cellidは、ARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を主軸とした事業を展開しています。特に、世界最大級の広視野かつ軽量のウェイブガイドの開発・設計においては業界最先端の技術を誇り、プラスチック製でフルカラー映像を映し出せる技術開発に世界で初めて成功しています。
昨年11月には、光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイドを採用したメガネタイプのARグラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を発表(https://cellid.com/news/20241120)しました。当社独自のウェイブガイドを採用することで、通常のメガネと変わらないデザイン、軽量化(約58g)に成功し、従来のヘッドマウントディスプレイ型に比べ、日常的に長時間使用しても疲れにくい装着感を実現しています。
今回の資金調達により、ウェイブガイドだけでなく、マイクロプロジェクターなど、ARグラスのキーコンポーネントとなる製品やリファレンスデザインのラインナップ強化やリファレンスデザインを活用したユースケース開発の促進をするとともに、量産体制を強化することで当社製品の市場投入を加速させます。
【引受先】
- 株式会社日本政策投資銀行
- モアマネジメント株式会社
- KVIF-I投資事業有限責任組合(有限責任組合員:京セラ株式会社、無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)
- 15th Rock株式会社
- 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
【Cellid株式会社 代表取締役CEO 白神賢のコメント】
この度、日本政策投資銀行を始めとした金融投資家やパートナーに、ARグラス用ディスプレイ開発および空間認識エンジンの開発を主軸としたCellidの事業と、当社の潜在的成長力に対して評価いただけたことは大変光栄なことです。より身近な次世代デバイスとしてARグラスへの注目が高まる中、当社は、ARグラスのキーコンポーネントであるウェイブガイトやマイクロプロジェクターなどの開発を通じて、その進化を追及しています。この度の資金調達により、国内外の優秀な人材を獲得し、その技術開発力を強化しながら、量産体制を拡充させることで当社製品の市場投入を加速させ、ARグラスのさらなる普及に貢献していくことを目指してまいります。
【株式会社日本政策投資銀行(DBJ)企業投資第 2 部課長 永井晃氏のコメント】
この度、DBJ はCellid株式会社のより一層の成長のため、資金調達のご支援をさせて頂きました。ARグラスは次世代ウェアラブル端末として近年脚光を浴びておりますが、本格的な普及に当たっては、キーコンポーネントであるレンズの革新が不可欠とされております。斯かる中、Cellid株式会社はウェイブガイド方式のレンズについて世界最高水準の技術を有しており、加えて、世界的に高い競争力を誇る日本の光学材料・ 半導体加工企業と綿密な協業関係を構築しサプライチェーンを確立されている点を高く評価させていただきました。DBJとしては、Cellid株式会社がウェイブガイドのデファクトスタンダードとなり得る可能性を感じており、今後、Cellid株式会社の成長戦略を全力でご支援させていただく所存です。
【モアマネジメント株式会社 代表取締役 松山明弘氏のコメント】
この度、アクサ生命保険株式会社を主要な投資家とする弊社のファンドから、Cellid株式会社にフォローオン投資を実行しました。同社のARに関わる高い技術力を評価し、グローバル企業との製品化に向けて投資を決めました。同社の製品が、人々とコンピューターとの関係をより身近にし、生活にイノベーションを起こすことを期待しています。株主として同社を積極的にサポートしていきます。
【京セラ株式会社 執行役員 研究開発本部長 仲川彰一氏のコメント】
この度、KVIF-IがCellid株式会社に出資できたことを、大変嬉しく思っております。我々は、“人類社会の進歩発展に貢献する”という弊社の経営理念を実現するため、最先端の研究開発に取り組んでいます。ARを始めとするXR技術は、人間とコンピューターの新たな関係を築きます。Cellid株式会社が開発するARグラスのウェイブガイドと空間認識エンジンは、私たちが次世代のキーデバイスを探索する上で不可欠な存在です。人類社会の進歩発展に貢献すべく、高い技術力で挑戦するCellid株式会社を、我々は全力でサポートします。
【株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ 投資事業部 インベストメントマネージャー 大原未流斗氏のコメント】
この度、日本を代表するARグラスデバイスを開発するCellid株式会社にご出資できたことを大変嬉しく思います。ARグラスは、スマートフォンに続く次世代デバイスとして、ビックテックを中心に世界中で急速に注目を集めています。CEO白神氏をはじめとする経営チームは、日本の最先端技術をグローバルに展開できる大きなポテンシャルを秘めています。近い将来、Cellid株式会社の製品が市場に登場し、世界中の多くの人々の手に渡る未来を想像すると、大いに期待が膨らみます。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)一体となってCellid株式会社のさらなる成長と挑戦を全力で支援してまいります。
【15th Rock株式会社Founder/General Partner 中島徹氏のコメント】
大企業の参入も見込まれ、拡大の一途をたどるARグラス市場。そのなかでも Cellid株式会社は、革新的な製造技術とナレッジを武器に、圧倒的な成長の可能性を秘めています。Human Augmentationを投資領域とする15th Rockは、これまで培ってきた知見やネットワークを最大限に活用し、Cellid株式会社の挑戦を全力で応援します。
■ Cellid株式会社(セリッド)について
Cellidは、次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を主軸とする事業を展開しています。ARグラス用ディスプレイとして、最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド(DOE方式)を製造しています。Cellid独自の光学シミュレーション技術と独自の生産技術で、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さ、鮮明な画像、ウェイブガイドで世界最大級の広視野角を実現したディスプレイモジュール製品を展開しています。またCellid SLAMなどの空間認識ソフトウェア技術を用いた、産業別ソリューションの開発、提供もしています。ARディスプレイのハードウェアの技術と、現実世界の空間認識のソフトウェアの技術を連携し、現実世界とデジタル世界の融合「Blending the Physical and Digital Worlds」を促進し、より人間に身近で段違いに便利な情報ツールの実現を主導していきます。