地球環境に配慮した新たな価値をデザインで創出:輸送機器分野において世界初のCNF強化素材を採用

2024年2月8日(木)14時16分 PR TIMES

GK京都がデザインしたヤマハ発動機のエンジンカバー搭載の水上オートバイ、北米最大規模のボートショーでお披露目。

株式会社GK京都(京都府京都市・代表取締役社長 麻田風児)は、ヤマハ発動機株式会社の水上オートバイ「ウェーブランナー」やスポーツボートへ2024年モデルより搭載される、セルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂を用いたエンジンカバーをデザインしました。

CNF強化樹脂は、木材繊維(パルプ)からなるバイオマス素材のCNFを、ポリプロプレンなどの樹脂と混ぜて成形を行う高強度の新素材であり、従来の樹脂材料と比較して、軽量化を図ることも可能です。
またこの素材を用いることで、使用する樹脂の総量の削減やCO2の削減にも繋がり、温暖化ガス排出の削減といった環境への負荷の軽減が期待されています。
同素材を搭載した製品が2月14日(水)から2月18日(日)の間、米国Miami Beach Convention Center(Miami, FL)で開催される「Miami International Boat Show2024」に展示されます。

[画像1: https://prtimes.jp/i/71578/34/resize/d71578-34-9cb9d65f84be9f933bc7-0.jpg ]


デザインに込めたメッセージ

■隠さずに、全体の魅力を引き出す

エンジンカバーはこれまで、エンジン上部に取り付けエンジン全体を覆い隠す構成のものでした。ですが、今回のデザインでは新たなアプローチを取り入れました。エンジンを積極的に見せることで、エンジンカバーの新規性の打ち出しを狙い、スポーツカーなどに見られる車体のねじれを抑えるためのストラットタワーバーのような、クロスバーのコンセプトに基づいて軽量かつ剛性を感じさせるデザインにしました。エンジンをカバーで覆い隠すのではなく、「エンジン本体を見せつつ必要な箇所は覆う」という構成にすることで、見た目にも軽量化を演出し、そしてエンジン全体の魅力を引き出すデザインを採り入れました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/71578/34/resize/d71578-34-edcf52a3262f54a4d977-1.jpg ]


■環境対応とCMFデザインの両立

またデザインを考える上で、これまでそのリサイクル性が課題とされてきた複合樹脂に対して、ヤマハ発動機が着目してきた植物由来の成分であるCNFを採用するという環境対応視点からのアプローチとスタイリングをセットで考え、さらに早期から素材の表面に着目するCMF(色(Color)、素材(Material)、仕上げ(Finish))デザインの構想を並行して採用することで、意匠性と、環境対応性を両立させる、これまでにはない新しいエンジンカバーが実現しました。

[画像3: https://prtimes.jp/i/71578/34/resize/d71578-34-f88702376119f4828d50-2.jpg ]


■機能や独自性を色、素材、仕上げで表現する

カバーは、エンジンへの取り付け部分となるフレームパーツとクロスバーシェイプの2つの部品で構成されています。フレームは、ヘキサゴン形状でデザインし、CNF強化樹脂を採用することで、見た目だけでなく軽量化を実現しています。エンジンヘッドカバーも同様のブラックのカラーを採用していますが、フレームパーツにファイバー(繊維)が凝集して構成されたテクスチャを施し、エンジン本体の細かい凹凸のある質感とのコントラストを生み出しています。クロスバーシェイプの部分には新しいエンジンや燃費の向上のイメージを想起させるホワイトのカラーを採用、さらに新規性や先進性を醸し出すようにホワイトに偏光ブルーのエフェクトを織りまぜました。この部分にホワイトを用いることでエンジンやフレームのブラック部分とのコントラストを高め、コンセプトであるクロスバーの形状をしっかりと押し出せるようなデザインを手がけました。



株式会社GK京都
ともに考え、ともに未来をつくる「羅針盤型デザインファーム」
GK京都は広義においてのデザインの力で、クライアントや社会の課題に対して羅針盤となれるデザインファームを目指しています。
構想段階では、思考過程や発想を可視化しながらクライアントと共に考えを深め、共感を呼ぶ未来をイマジネーション豊かに描くことで、目指すものを明確化し、実現に向けてのエネルギーを引き出します。
実装段階では、デザインの多岐にわたる専門性と様々な業界経験、そして、それらエッセンスの自在な組み合わせによるデザインマネジメント力を駆使。複合的なデザイン解を、シンプルで調和のとれた力強いものに着地させます。1972年設立。URL: https://www.gk-kyoto.com

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