ルネサスも巨額買収で参戦!半導体爆増150兆円市場にらむ投資競争の幕開け

2024年2月19日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

ルネサスも巨額買収で参戦!半導体爆増150兆円市場にらむ投資競争の幕開け

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『週刊ダイヤモンド』2月24日号の第1特集は「半導体 沸騰」です。国家の競争力を左右する“戦略物資”と化した半導体は、世界各国で投資競争が激化。さらに、生成AI(人工知能)ブームの到来で需要が激増しています。2030年に150兆円市場に膨張する予想の“沸騰産業”の裏で何が起きているのか。ダイヤモンド編集部の総力取材で探ります。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

政府の「4兆円」の巨額支援で半導体企業の巨額投資が次々表面化

 2024年に入って、半導体企業の日本国内での巨額投資が次々と明らかになっている。

Photo by Reiji Murai

 2月6日、半導体世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に2番目の工場を建設すると発表した。建設中の第1工場を含めると投資総額は200億ドル(約2兆9600億円)になる見込みだ。

 政府は第1工場に最大4760億円の補助金を支給するが、第2工場の補助金も最大7600億円規模になりそうだ。

 この発表と同じ日、半導体大手のキオクシアホールディングスが米ウエスタンデジタル(WD)と共同で運営しているNAND型フラッシュメモリー工場で総額7290億円の巨額投資を実施すると発表している。経済産業省は、この投資に最大2430億円を補助する。

 昨年12月8日には、ロームと東芝が経産省の補助金を活用して、電気自動車(EV)などの電力制御に使われるパワー半導体の増産投資を共同で行うと発表。事業総額は3883億円で、このうち経産省は最大1294億円を補助する。

 また、国の補助金は活用しないが、国内半導体大手のルネサスエレクトロニクスが2月15日、米ソフトウェア開発会社の米アルティウムを約9000億円で買収すると発表した。

 まさに巨額投資ラッシュ。この背景にあるのが、米中対立の激化を発端にした地政学リスクだ。対中包囲網を強化する米国だけでなく、欧州でも巨額の補助金を投入し、各国・地域の半導体工場の囲い込み競争は熾烈化している。


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