―辻調グループ2023年度留学生データ発表― 65.4%の留学生が日本での就職を希望し就職率も増加 将来独立を希望する学生は過去最高の73.5%に

2024年2月19日(月)11時46分 PR TIMES

 辻調理師専門学校、辻製菓専門学校(大阪市、校長:辻芳樹)には、2023年度入学の留学生が155名、進級した在校生と合わせて合計310名の留学生が在学しています。新型コロナウイルス流行のため2020年より日本の語学学校などへの留学が減少していたことから、本学への入学者数にも少なからず影響が出ている状況ですが、日本での就職希望者は増加し、国内就職率は堅調に伸びています。(下図参照)
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 留学生の内訳は、日本料理や西洋料理、中国料理が学べる「辻調理師専門学校」に188名、洋菓子や和菓子、製パンなどが学べる「辻製菓専門学校」に122名となります。国別では、韓国159名、中国66名、台湾45名と上位3ヶ国はこれまでと変わらず、アジア圏を中心に計12ヶ国から学びにきています。
 また日本での就職を希望する留学生は全体の65.4%で、ビザが拡張された2019年以降は就職率も増加しています。2024年1月末時点で、84名(全体の27%)の学生が就職内定を獲得しています。

2023年度の留学生を対象にアンケート調査実施
 飲食業界でのキャリアを志す留学生たちが、なぜ留学先に日本を選び、どのような展望を描いているのか、辻調理師専門学校、辻製菓専門学校の留学生を対象にアンケート調査を実施しました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/16404/table/160_1_d2e0a270e22e5c3a4fde91e070572a5a.jpg ]


TOPIC1 日本留学の決め手は「日本の食・文化への興味」「技術力の高さ」


 留学先に日本を選んだ理由として、料理・菓子を学ぶ学生の間で、例年同じように志向の違いが出るのは興味深い結果です。決め手となった上位3つは両者とも日本の食や文化への興味と技術力の高さで、日本で学んだ先に、日本での就職を見据えているようです。また、菓子を学ぶ学生においては日本の菓子が好きで多様な種類があることも魅力になっているようです。
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TOPIC2 学びたいジャンルの1位は「日本料理」、「洋菓子」人気は減少傾向か?


 留学生が学びたい料理・菓子ジャンルの1位は45.9%の「日本料理」で、「日本料理は世界で高級料理として地位が高いから」「気候や海洋環境の変化に日本の調理技術を活かせると思ったから」「日本料理を勉強するために日本に来たから」などの選択理由があげられました。「中国料理」においては「中国北部の出身で四川料理や広東料理に触れる機会がないため、日本で学ぶことができて嬉しい」という大変興味深いコメントもありました。
 「洋菓子」は前年度の28.2%から9.2ポイントダウンし、5年前の人気から考えると減少傾向にあると言えます。一方で「製パン」の人気は徐々に上がっており、アジア圏での日本の“菓子パン”人気が後押しになっているとも考えられます。また新入生だけの集計では、「和菓子」が12.0%と製パンよりも人気があり、洋菓子にも迫る結果でした。選択理由には「入学してから和菓子の知識を得て興味を持つようになった」「小さな和菓子の中で色んな表現ができる」などがあげられました。和菓子コンクールでは留学生の受賞も増えてきており、ますます関心が高くなると予想されます。
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TOPIC3 就職先を選ぶ基準は「キャリアアップにつながるかどうか」
     将来的に「自分の店を持つ」と希望する学生は過去最高の73.5%に


 日本での就職を希望する留学生は65.4%と昨年より3.4ポイントアップし、「まだまだ日本で経験を積みたい」「自分の技術をもっと磨きたい」と希望するコメントが多く見られました。就職先を選ぶ基準については、料理・菓子を学ぶ学生に差異はあるものの、「自身のキャリアアップにつながるかどうか」が最も重要視され、次いで「店の地名度」「職場内での人間関係」があげられました。料理を学ぶ学生にとっては、「シェフが魅力的である」ということも大きなポイントとなっているようです。(下左図参照)
 また留学生においては、もともと独立志向が強い傾向にありましたが、今回のアンケート調査で「将来は自分の店を持つ」と回答した学生は過去最高の73.5%という結果でした。(下右図参照)
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 2024年度からは「辻調理師専門学校」と「辻調理師専門学校 東京」に留学生が在学することになります。両校で安心して授業に専念できるよう、生活や進路の相談なども専任スタッフが4ヶ国語でサポートを行います。今後も留学生の動向に注力しつつ教育活動を行ってまいります。

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