建設現場での各種点検WEBアプリ「チェクレポ」が加速させる建設DX。点検業務の変革に向けた想いとは。

2024年2月21日(水)10時0分 PR TIMES STORY

株式会社ネクストフィールドは、建設業のノウハウとICT技術を用い、建設会社・建設現場のDXをトータルでサポートすることで、【DXの力で建設業界すべての人達に、最高の場を提供する】ことを目指している会社です。

私の所属するサービス企画・開発部では、建設現場の業務効率化、および品質・安全管理業務の向上に向け、実際に現場の声を取り入れながらDXサービスの企画・開発に取り組んでいます。

今回ご紹介する「チェクレポ」は、建設現場での各種点検WEBアプリとして、2023年12月にサービスが誕生しました。サービス提供開始に向けて、様々な建設現場のニーズに応え、現場の点検業務の在り方を変革するために様々な工夫をいたしました。

このストーリーでは、「チェクレポ」がどのようにして生まれたのか、またその魅力をお伝えいたします。

現場事務所には書類の山

建設現場の業務効率化、および品質・安全管理業務の向上に向けた新たなDXサービスの企画・開発に取り組む中で、様々な建設会社・建設現場に訪問させて頂くことが多くなり、ある時、どの建設会社・建設現場にも「〇〇点検表」と書かれた分厚いファイルがいくつも並んでいることに気づきました。そこで、建設現場では事故を防ぐために毎日多くの安全確認作業(点検)が行われていることを目の当たりにしました。

建設現場では、施工品質や作業員の安全を管理するために、実に様々な点検を、日々行っています。例えば、クレーンやショベルカー等の重機を使用する場合、操作前後に安全点検を実施します。建設現場は、地ならし等の土工事から躯体工事、電源工事、内装工事まで施工内容に応じて、様々な作業が発生し、施工業者も入れ替わり、それに伴う作業内容も危険作業も多岐にわたりますので、その品質と安全を担保するために点検作業が欠かせません。

点検は常に紙の点検表にチェック、サインという形で行われているため、点検結果を管理する現場監督も紙を準備・配布し、チェック内容を確認・サインし、紙をファイルに閉じているということで、紙帳票の配布・回収・確認が大きな業務負担となっているということが分かりました。

また、現場監督へのヒアリングの中で、点検のために協力会社の作業員に作業前に徹底してもらう必要がありますが、点検項目が多く、日々の点検に慣れてしまうと、点検作業が形骸化し、実態を把握することが難しくなっているとの声もありました。

加えて、点検には十分な知識と経験が必要であり、作業員の熟練度によって点検品質が変わるため、品質の担保が難しくなり、安全性や信頼性に影響を及ぼす可能性があります。

これらの課題を解決するため、点検作業の効率化と品質向上に向けた新しいサービスを検討することになりました。

バラバラな点検フォーマットへの出力

市場にはExcel帳票全般に広く使われるサービスが多くありますが、新しいサービスは点検に特化した機能をシンプルに提供し、現場監督が簡単に作成でき、点検を実施する作業員(点検者)も簡単に実施を出来るようにしたいという想いに至りました。建設現場における点検作業の課題を解決するため、どのようなサービス仕様を提供すべきが、社内で議論を始めました。建設現場の知見とICTのノウハウを活かし、以下の観点が挙がりました。

まず、紙を印刷せずに各自が保有し使い慣れていることの多いスマホの画面上で、点検を行うというコンセプトは賛同が得られましたが、点検簿への帳票出力も可能にするという点に関しては難しい検討となりました。

点検簿のフォーマットや項目がそれぞれの会社毎に異なるため、定型フォーマットにすることが出来ず、それぞれの会社毎のフォーマットに点検結果を反映させることが必要でした。開発仕様検討の議論では、個別フォーマット対応の開発は難しく、操作が複雑となるため、定型フォーマットにし、現場に合わせてもらえばとの声もありました。しかし、現場監督へ帳票に関してヒアリングした経験により、点検フォーマット変更は現場の導入障壁が高いと思い、開発工数が増えても個別フォーマットに対応できるアプリにする必要があると考えました。

現場監督が点検簿への回答結果の出方位置を自由に指定できるように開発を進めました。WEB上での点検結果を既存フォーマットに出力・保存することができ、紙のファイリングの手間を省くことが出来ました。

点検を実施する作業員(点検者)の点検方法を分かりやすくするため、1問1答形式を取り入れ操作タッチ数を極力減らし、点検時に気づいた点を記録してもらうためにコメントや描画、写真のアップを自由に簡単に記録でき、その結果が証拠として残るように工夫しました。これにより、点検の過程や状況を詳細に把握しやすくなり、形骸化防止に繋がるようにとの思いを込めて設計しました。

次に、点検簿を修正したり、新規に作成したりを現場監督が自由に操作できることです。点検項目の設問には点検箇所のイメージ画像や補足文章を挿入でき、点検時の良・不良の判定におけるポイントを付け加えることを可能にしました。スキルを持たない点検者でも正確に点検が行えるようにすることで、点検の品質向上を目指しました。

お客さま1人ひとりの声を取り入れていく 

2023年12月の建設DX展での公開を目指し、どうにかリリースを間に合わせることが出来ました。建設DX展では、実際に来場者の方にデモとして点検を体験して頂くことで、実際の操作感や利便性を体感頂き、多数のお客さまにご興味を持っていただきました。

ゼネコン以外にも、建設現場を持たないサブコン、住宅販売会社などでも、日々点検、管理業務の形骸化に問題意識を持っておられ、点検者や管理者の業務負担を軽減しつつも、安全性や信頼性を向上したいとのご意見を改めてお聴きすることが出来ました。

今後も様々なフィードバックを取り入れながら、機能向上することで、より多くのお客さまに使って頂きたいと考えています。チェクレポの活用により、施工品質や作業員の安全を確保しながら現場の業務効率化・生産性向上に寄与したいと思います。

建設ダッシュボード「e-Stand」との連携など、建設DXをさらに加速

現在は点検簿のフォーマットが会社毎に異なりますが、今後統一された様式が出来れば、より業務効率化に繋がると考えます。今はフォーマットへの出力機能もありますが、様々なお客さまにご利用いただくことで、普遍的に必要とされる点検項目を模索し、WEB上で点検を完結させる世界観を目指していきます。

また、今後の展望として、建設ダッシュボード「e-Stand」との連携を予定しています。作業員の入場者管理やWebカメラ映像等と合わせて、「e-Stand」でも日々の点検の実施状況進捗を常時閲覧表示可能にし、現場監督の日々点検管理業務の利便性向上を図ります。建設現場への導入を進め、建設業界のDX推進に取り組んでいきます。




■本件の問合せ先

 株式会社ネクストフィールド 経営企画部 

Mail:contact@nxtfield.co.jp

電話:03-6434-1502


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