IBMがDataStaxを買収し、watsonxの機能を拡張してエンタープライズ向け生成AIのデータ・ニーズに対応

2025年3月5日(水)15時46分 PR TIMES

オープンソース・イノベーションをさらに推進し、未活用の非構造化データを活用することで生成AIの価値を最大化

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【米国ニューヨーク州アーモンク - 2025年2月25日(現地時間)発】
IBMは、AIおよびデータ管理ソリューションを提供するDataStaxの買収意向を発表しました。この買収によりIBMのオープンソースAIへの取り組みをさらに強化します。DataStaxの技術は、IBMのwatsonx(https://www.ibm.com/jp-ja/watsonx?utm_content=SRCWW&p1=Search&p4=43700077117883234&p5=e&p9=58700008470858694&gclsrc=aw.ds&gad_source=1&gbraid=0AAAAAD-_QsQWXC9-VnDbEY-pEhfloWHxV&gclid=Cj0KCQiAoJC-BhCSARIsAPhdfSjUGz0s98UOgV3KfO2xtJaCSiU6yXnkHpuYanOPJj3gzyDFZWcVqfcaAivGEALw_wcB)ポートフォリオを拡充し、生成AIの活用を加速させ、企業が膨大な非構造化データから価値を引き出すことを支援します。


DataStax(https://www.datastax.com/jp)は、Apache Cassandra(R)を基盤にしたNoSQLおよびベクトル・データベース機能を提供するAstraDBやDataStax Enterpriseを開発しています。さらに、DataStaxはAIアプリケーションをローコードで構築するためのオープンソース・ツールであるLangflowとその開発者コミュニティーを提供しています。


IBMは、DataStaxが深く関わっているApache Cassandra(R)やLangflow、Apache Pulsar(TM)、OpenSearchなどのオープンソース・コミュニティーを引き続き支援し、革新を推進します。IBMの長年にわたるオープンソースAIへの取り組みには、IBMの基盤モデルであるGranite(https://www.ibm.com/jp-ja/granite)のオープンソース化や、大規模言語モデル(LLM)に関する真のオープンソース・イノベーションを前進させる画期的なアプローチであるInstructLab(https://instructlab.ai/)が含まれます。


エンタープライズ向けの非構造化データの活用
多くの企業は、組織全体に点在している非構造化データの活用に課題を抱えています。これは生成AIを支えるために必要不可欠です。この非構造化データを適切に取り込み、管理するためのツールがなければ、生成AIはその潜在能力を十分に発揮することはできません。マッキンゼー(https://www.mckinsey.com/jp/capabilities/quantumblack/our-insights/the-state-of-ai)の調査によると、高度な生成AIの取り組みを行っている企業の70%がデータに関連する課題に直面していることがわかりました。さらに、企業が保有しているデータのうち、現在のAIモデルで活用されているデータはわずか1%に過ぎないと推定されています。


IBMは、企業が保有しているデータを活用した生成AIの拡張とビジネスの変革を支援する分野において業界をけん引しています。今回のDataStaxの買収は、これらの取り組みをより一層強化します。特にDataStaxのベクトル・データベースは、非構造化データの活用と迅速な価値実現に優れています。加えて、Langflowは、生成AIアプリケーション向けのグラフィカルでローコードな設計環境と、複数の機能や要素を効率的に組み合わせて動作させる仕組み(コンポーネント・オーケストレーション)を提供することで、さまざまなスキルセットを持つチーム間での共創を促します。


- AstraDB(https://www.datastax.com/jp/products/datastax-astra)とDataStax Enterprise(https://www.datastax.com/jp/products/datastax-enterprise)は、Apache Cassandra(R)を基盤にしたNoSQLおよびベクトル・データベース機能を提供し、本番環境でのエンタープライズ向け生成AIアプリケーションの利用を可能にします。AstraDBは、IBMのハイブリッドでオープンなデータレイクハウスであるIBM watsonx.data(https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-data)の既存のベクトル・データベース処理機能を強化し、AIおよび分析のためのデータ活用を支援します。さらにApache Cassandra(R)は、その拡張性、可用性、耐障害性、高いパフォーマンスに加え、複数のデータセンターやハイブリッドクラウドをサポートしていることから、ソフトウェア、小売、金融、eコマース(電子商取引)などさまざまな業界の企業で採用されています。Apache Cassandra(R)を利用する企業では、AIワークロード向け(https://thenewstack.io/apache-cassandra-poll-ai-use-cases-are-set-to-triple/)にこのデータベースを活用するケースが増加しています。DataStaxはベクターおよびグラフRAG機能を備えた高度なデータ・ストアを提供し、生成AI向けの非構造化データ活用において重要な役割を果たしています。
- Langflow(https://github.com/langflow-ai/langflow)は、RAGおよびマルチエージェントAIアプリケーション向けのオープンソースのローコードApplication Builderであり、モデル、API、データベースに依存しないPythonベースの設計となっています。Langflowは、IBM watsonx.ai(https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-ai)に柔軟なミドルウェア機能を追加し、生成AIアプリケーションの開発を加速することで、統合されたエンドツーエンドのAI開発スタジオとしての機能を強化します。



IBM Software 製品担当でシニア・バイス・プレジデントのディネシュ・ニーマル(Dinesh Nirmal)は次のように述べています。「企業は、開発者を支援し、非構造化データを活用し、AIアプリケーションのための強固な基盤を提供するオープンソース・ツールやテクノロジーなどの適切なインフラストラクチャーなしには、生成AIの潜在能力を最大限引き出すことはできません。DataStaxはこの分野において卓越した専門知識を有しており、エンタープライズ向け生成AIの簡素化と拡張に向けたIBMの揺るぎないコミットメントに対し、共に貢献していきます」


DataStaxの会長最高経営責任者(CEO)のチェット・カプール(Chet Kapoor)氏は次のように述べています。「多くの企業は生成AIを迅速に本番環境に導入したいと考えていますが、AIアプリケーションやエージェントを支えるデータの価値を十分に引き出せていないのが現状です。DataStaxの製品は、この課題を解決し、さらにスケーラビリティーやセキュリティー、そして開発者や企業が求めている高い精度を提供することで、AIの可能性をさらに拡げます。私たちは、AIにはデータが不可欠であることを長年にわたり訴え続けており、このビジョンをIBMと共に実現できることを非常に光栄に思います」


DataStaxのお客様には、FedEx、Capital One、The Home Depot、Verizonなど、数百社に上る企業が含まれています。DataStaxは2010年に設立され、米国カリフォルニア州サンタクララに本社を構えています。


本取引の財務詳細は非公開です。本買収は、慣習的な取引完了条件および規制当局の承認に従い、2025年第2四半期に完了する予定です。


当報道資料は、2025年2月25日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちら(https://newsroom.ibm.com/2025-02-25-ibm-to-acquire-datastax,-deepening-watsonx-capabilities-and-addressing-generative-ai-data-needs-for-the-enterprise)を参照ください。


IBM、IBM ロゴ、ibm.com は、 米国やその他の国における International Business Machines Corporation の商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademark をご覧ください。

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