ふつうの会社員が億り人になれた「お金が貯まる習慣」

2024年3月15日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

ふつうの会社員が億り人になれた「お金が貯まる習慣」

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ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり!テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

Photo: Adobe Stock

一向に増えないお金、人生終わった?

 ブラック企業で働いて4年、5年が過ぎた2000年代中頃のことです。年齢らしい楽しみに興じることもなく、時間はひたすら貯蓄と節約と激務に塗りつぶされていました。投資も少しは続け、貯蓄は計画よりもずいぶん前倒しに貯まっていきました。

 当時は完全に調子に乗っていました。「8年でアーリーリタイア行けるんじゃないの? 投資しないなんてバカなんか?(笑)」などと……。

 そして、それは突然やってきました。サブプライムローン問題とリーマンショックです。持ち株の株価がどんどん下がります。さほど時間もかからずある銘柄は3分の2となり、半分となるものすらあり……顔面蒼白です。

 何年も、給料がすべて株式市場に捨てられる生活が続き、資産はずっと1700万〜2000万円くらいから増えなくなってしまいました。

計画は破綻、どん底へ……。

 前倒しで進んでいた貯蓄はこのせいで計画よりはるかに遅れ、35歳5000万円の目標は夢物語となりました。FIREのことを考えるのもイヤになっていました。もう無理だ、節約しても焼け石に水だ、このまま一生ブラック企業勤めだ、浮上はない、と思い詰めてどん底の気持ちです。

 リーマンショックの真のつらさは、ずっとどん底状態が続いたことでした。後から振り返ると、ここは絶好の買い場です。けれど、そんなものは今だから言えること。希望は破壊され、二度と好景気の時代が来ない気がしてくるのです。

 現在、誰もかれもが「株価は右肩上がり」と信じて疑いません。そしてそれはおおむね正しい予測なのかもしれません。当時の私も、こういった理論は十分理解できていたつもりでした。

 それでも、どうにもならなかったのです。そのようにして私は数年間死人のように魂を失って暮らし、資産はちっとも増えず、FIREの夢も色褪せつつありました。

資産が増えないときこそ大切な「入金力」

「投資なんてしなきゃよかった!」と悶絶しても後の祭り。精神はしばらく回復しませんでしたが、一つだけよかったことがあります。節約生活だけは継続していたことです。

 その結果、何年間も大ダメージを食らいながら悶々としてはいたものの、資産が大きく減少したわけではありませんでした習慣化した節約生活で入金力が維持され、それを市場に捨て続けることにより、増えないまでも大きな後退はしませんでした

 ここで本当にFIREを諦め、残ったお金で散財していたら、今と全然違う人生を歩んでいたでしょうね。

「ド派手な運用で華麗に億り人!」というのはすごくカッコいいですが、凡人はやっぱり地味に入金力を維持することが大切なのだと思います。

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)

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