香港前場:ハンセン横ばい、上海総合は0.5%上昇

2024年3月18日(月)13時32分 サーチナ

 週明け18日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比0.49ポイント(0.00%)安の16720.40ポイントと4日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.77ポイント(0.27%)高の5836.27ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は559億2630万香港ドルとなっている(15日の前場は551億7160万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が全体相場を支える流れ。中国共産党の機関誌「求是」に16日掲載された記事で、藍仏安・財政部長は「今年の経済成長目標を達成させるため、積極的な財政政策が必要となる」と改めて強調した。本土株高も支え。ハンセン指数は朝方、弱含みで推移していたが、本土株の続伸をにらみながら、徐々に下げ渋っている(一時プラス圏に浮上)。中国当局は相場支援策を強めるとの見方が広がっているほか、主要企業のA株自社株買いが相次いでいると報じられた。なお、取引時間中に公表された今年1〜2月の中国経済指標はまちまちの内容。小売売上高が下振れし、不動産開発投資のマイナス成長が続いた一方、鉱工業生産や固定資産投資は予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパーの恒基兆業地産(12/HK)が5.8%安、スポーツ用品大手、李寧(2331/HK)と新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)がそろって4.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、香港と本土の不動産が安い。上記した恒基兆業地産のほか、長江実業集団(1113/HK)が2.5%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.4%、世茂集団HD(813/HK)が2.9%、広州富力地産(2777/HK)が1.9%、碧桂園HD(2007/HK)が1.7%ずつ下落した。
 消費関連セクターの一角もさえない。前記した李寧のほか、白物家電大手の海信家電集団(921/HK)が3.4%安、豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.1%安、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が2.4%安で前場取引を終えた。
 半面、中国の証券セクターは高い。中国国際金融(3908/HK)が5.0%、中信証券(6030/HK)が3.7%、広発証券(1776/HK)が2.6%、中信建投証券(6066/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建機などインフラ建設関連がもしっかり。中国中鉄(390/HK)が5.0%高、中国交通建設(1800/HK)が1.9%高、中国鉄建(1186/HK)が1.4%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.2%高、中聯重科(1157/HK)が1.8%高で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.49%高の3069.67ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。インフラ関連株、証券株、通信ネットワーク株、素材株、自動車株、公益株、メディア・娯楽株なども買われている。半面、エネルギー株は安い、不動産株、酒造・食品株、銀行株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

サーチナ

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