香港大引:ハンセン1.9%高で続伸、不動産セクターに買い

2024年3月21日(木)17時42分 サーチナ

 21日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比320.03ポイント(1.93%)高の16863.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.28ポイント(1.75%)高の5905.27ポイントと続伸した。売買代金は1180億5080万香港ドルに拡大している(20日は853億4260万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内利下げ見通しが維持されたことを手がかりに、主要株価指数が史上最高値をそろって更新した。香港や本土でも、金融緩和の余地が広がると期待されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が5.8%高、都市ガス大手の香港中華煤気(3/HK)が5.7%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.6%高と上げが目立った。香港中華煤気については、通期決算の増益が好感されている。
 セクター別では、本土と香港の不動産が高い。上記した龍湖集団のほか、建発国際投資集団(1908/HK)が7.7%、合景泰富地産(1813/HK)が6.2%、恒基兆業地産(12/HK)が4.5%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.5%、長江実業集団(1113/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 産金セクターもしっかり。招金鉱業(1818/HK)が7.0%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.8%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.0%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.6%高で引けた。金相場の上昇を材料視。金先物価格はFOMC後に急伸し、その後も最高値を更新して推移している。米金利の先安観を背景に、相対的な金の投資妙味が増すとの見方だ。
 マカオ・カジノ株も物色される。美高梅中国HD(2282/HK)が4.3%高、金沙中国(1928/HK)が3.5%高、澳門博彩HD(880/HK)が3.0%高、永利澳門(1128/HK)が2.8%高で取引を終えた。域内旅客増によるカジノ客増加が期待されている。マカオ政府が20日発表した最新統計によると、今年2月の入境旅客は延べ329万3564人に達し、前年同月の2.2倍に拡大した。
 半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。福莱特玻璃集団(6865/HK)が5.2%、協キン科技HD(3800/HK)が2.8%、カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が2.5%、信義光能HD(968/HK)が1.7%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅ながら反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%安の3077.11ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬株、公益株、インフラ建設関連株、自動車株、空運株なども売られた。半面、証券株は高い。エネルギー株、不動産株、銀行株、産金株、海運株、軍事関連株も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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