「取引先と絶対トラブらない人」がやっている意外すぎる仕組み

2024年3月27日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「取引先と絶対トラブらない人」がやっている意外すぎる仕組み

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年収が上がらない、モチベーションが上がらない──そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。

Photo: Adobe Stock

取引先の事業責任者を交えて会食

 大きなプロジェクトが始まる前、僕らは取引先の事業責任者を交えて会食する。

 そのときに、社員の長所・短所を共有しながら、何かあったら僕らは全力でバックアップすることを伝える。

 長所はともかく個人の短所は会議室では話しにくいので、食事の席で少しユーモラスに伝えるのだ。

 たとえば、「この人は報連相がちょっと苦手なので、気になることがあったら聞いてやってください。 それ以外は完璧にやるんですが」 といった具合だ。

 本人もその場にいるので、「ちゃんとやります」 と言うが、あえてこう言うことで、社長の僕が弱点として認識していることを意識し、徐々に改善するようになる。

 相手もあらかじめ聞いておけば、あまり腹が立たない

 逆に事前に伝えておかないと、その人を飛ばして僕らに報告がきて、「担当を代えてほしい」 と言ってくる。

 以前、ある取引先から「あの人は報連相が苦手だから代えてほしい」 と言われたことがあった。

 僕は「それ以外の部分はとてもいいのに」と思ったが、回復できないレベルまで相手が怒っていたからもう遅かった。

取引先にあえて社員の短所を伝える理由

 それ以来、その人の長所が伝わらず、短所だけを一方的に指摘されることが悔しかったので、事前に食事会を開いて伝えるようにした。

「この人はちょっとなれなれしいところがあるんですよ。 ときどきタメ口で話してきたり。 でも、それがこの人のいいところでもあるんです。 表裏のないいい人間なんです」

 と事前に言っておけば、相手も笑いながら「そういう人なんだ」と思ってくれる。

 テレビを買うとき、傷がついたものは多少安くなっている。

「ここに傷があるから通常10万円が7万5000円になります。クオリティ的にはまったく問題ありません」

 と販売員に言われたら納得して買うだろう。

 でも、傷があることを言われずに7万5000円で購入し、後から気づいたらすぐ返品したくなる。

 だからあえて欠点を事前に共有することは大切だ。

 これは社内でパートナーを組ませるときやプロジェクトをスタートするときにも有効だ。

 僕は取引先との食事会の前に、「事前に欠点を伝えておくからね」 と同席する人に伝えておく。

 すると「お願いします。そのほうがやりやすいです」 と言ってくれる。

 取引先との食事会は、送り出す社員の働きやすい環境をつくる潤滑剤になっているのだ。

(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)

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