投資で800万円を失った会社員が陥った「絶望のルーティン」とそこから得た“教訓”

2024年3月30日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

投資で800万円を失った会社員が陥った「絶望のルーティン」とそこから得た“教訓”

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ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり!テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

Photo: Adobe Stock

焦りが生んだ「絶望のルーティン」

 投資の失敗談についてのお話です。私の当初の目標は35歳で資産5000万円でした。しかし35歳を目前に3千数百万円しかなかったので、これは諦めていました。

 そこで、株以外の何かはないかということで、あろうことか私は新興国の高金利通貨に投資することにしました。国名は伏せますが、10%、15%といった超高金利がつく通貨がいくつもあったのですね。ちなみに、今もあります。

 しかし、こういう国の高金利には当然裏があります。たとえば、インフレや経済不安定で通貨価値が目減りしていく運命にあります。そういうこともよくわかっていたつもりなのですが、ついつい神様に祈りながら大きく買ってしまったのです。

 最初はうまくいきました。毎日何千円もスワップ金利が入ってきて、為替差益すら得られる局面もあったのです。百万円単位の含み益が出て調子に乗っていました。「株より全然いいじゃないか! これで5000万円達成が早まる! そうだ、早期退職後の利回り5%目標も新興国でいこう! やっぱり為替だよ!」と、ノリノリです。

 しかし、そんな幸せは長く続きませんでした。

 保有した通貨は日に日に安くなっていきます。毎朝為替レートを見るのが憂うつになっていきました。含み益はあっという間に消滅し、スワップ金利ではとても賄えないような速度で損失が膨らんでいきます。

おはよう→絶望→会社→おやすみ→おはよう→絶望→会社→おやすみ→おはよう→少し回復している!!→会社→おやすみ→おはよう→大絶望

 このルーティンが数年続きました……。その間は毎日後悔していました。涙ぐましい節約で貯めたお金も毎月の給料もすべて吹き飛んでいきます。ここまで下がったから、もう大丈夫なはず……という心理で損切りも遅れ、ズルズルと損失が広がっていきました。

 そしてとある日、ついに心が折れ、すべて損切りすることに。結果的には700万〜800万円ほど失ったと思います。

この失敗から得た「教訓」

 あつものに懲りてなますを吹くといいますが、私はここで極度の防御態勢に切り替わりました。もともと防御的でしたが、一時の気の迷いでアホな投資をしたことを反省し、ガチガチの防御スタイルが確立しました。この精神が今まで続き、結果的に1億円を貯めることができました。

 この失敗は、いまだにとても悔しく思っています節約で入金力の確保することと、低リスクで安定した投資がいちばんです。焦らず毎日コツコツと進みましょう。 

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)

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