富良野ワーケーション、助成の3倍近い消費効果…子育てと両立できる「親子ワーケーション」が人気

2025年4月21日(月)10時30分 読売新聞

 普段と違う場所で仕事をしながら余暇も楽しむワーケーションの受け入れに取り組む北海道富良野市は、2024年度に利用者に支出した助成額約200万円に対し、同市内で約2・8倍、道内全体では約3・6倍の消費効果があったと発表した。

 同市は、消費の促進や関係人口の創出、将来的な移住や2地域居住、企業のサテライトオフィス進出などを視野に、21年度からワーケーション利用者に助成金を交付している。

 24年度に同市のワーケーション制度を利用したのは計46人で、「家計簿」を付けることを要件とした助成額は計198万3000円。これに対し、利用者が同市内で消費した金額は計564万8000円、道内全体では計712万9000円だった。

 利用者の内訳は神奈川県17人、東京都14人、埼玉県3人、千葉県2人と、東京圏が多く、1人当たりの平均宿泊日数は6・4泊と、23年度の3・6泊を上回った。24年度に新たなメニューとして導入した2週間以上1か月以内の滞在が要件の「親子ワーケーション」の人気が高かったことが要因とみている。

 同市は25年度にワーケーションの助成に260万円の予算を確保。また、子どもが短期入園可能な保育施設や週末に利用できる子育て施設など、利用者が必要な情報をまとめたガイドを作ったほか、親が働いている間に小学生を受け入れられる環境も整えたといい、同市の担当者は「今後も受け入れを強化していきたい」と話している。

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