身体性の有無による人間と機械の言語処理プロセスの違いの解明に向けたオノマトペ音象徴性の分析を行った論文が「2024年度 人工知能学会全国大会」にて発表採択

2024年4月24日(水)13時16分 PR TIMES

感性AI株式会社(本社:東京都調布市、取締役社長:秋山正晴)は、当社社員が執筆した「単語埋め込みを用いた日本語オノマトペにおける有声・無声子音の対立による音象徴の分析」をテーマにした論文が、「2024年度 人工知能学会全国大会」(主催:一般社団法人人工知能学会)に発表採択されたことをお知らせいたします。

本研究では、身体性の有無という差異が生む人間と機械との言語処理プロセスの違いを、オノマトペの音象徴性に注目した言語処理モデルの分析によって明らかにしていくことを目指し、単語埋め込みにおけるオノマトペの音象徴性の分析を行いました。日本語オノマトペの語頭の有性子音・無声子音の対立を対象に、単語埋め込みの分析を行ったところ、それらの対立関係を分離できる情報を単語埋め込み空間が有していること、そしてそれが特定の形容詞対の対立関係と一致していることを示唆する結果を得ました。
本論文は、2024年5月28日(火)から31日(金)に開催される2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)にて、執筆者の感性AIの本村駿乃介が発表します。また、当社もゴールドスポンサーとして協賛し、感性とAIの融合による企業の課題解決や新たな価値を社会実装する取り組みについて紹介させて頂きます。

詳細は下記のとおりです。

論文の概要
(1)論文名
単語埋め込みを用いた日本語オノマトペにおける有声・無声子音の対立による音象徴の分析

(2)概要
近年大規模言語モデルが登場する中、人間の認識プロセスの解明が人間科学においてより重要な問題であり、その一つが人間の身体性の存在に対する解明といえます。オノマトペ音象徴は、人間が自らの身体性を通して音声の性質を感じ取っていることが関与しうると考えられていることから、オノマトペ音象徴性に焦点を当てた言語処理モデルの分析は、身体性の有無という差異が生む人間と機械との言語処理プロセスの違いを明らかにする一面になると考えられます。そこで、本研究では単語埋め込みにおけるオノマトペの音象徴性の解明を目的として、Word2VecやFastText、GloVeなどの静的単語埋め込みを対象として、「キラキラ」と「ギラギラ」のようなオノマトペにおける無声子音と有声子音(いわゆる清濁)の意味的対立について分析を行いました。その結果、日本語オノマトペの語頭の有性子音・無声子音の対立関係を分離できる情報を単語埋め込み空間が有していること、そしてそれが特定の形容詞対の対立関係と一致していることを示唆する結果を得ました。単語埋め込みが部分的にも音象徴性を獲得しているとすれば、それは身体性を介さない文脈の学習のみによるものであるため、単語埋め込みと音象徴性との関連の分析を通して、音象徴における身体性が占める役割についてより理解が深まる可能性があります。

(3)論文執筆者
本村駿乃介(感性AI株式会社 事業部 チーフエンジニア)

人工知能学会全国大会ゴールドスポンサー協賛について
人工知能学会は、一般社団法人人工知能学会が主催するAI(人工知能)の研究者が集う大会。人工知能の基礎理論としての論理学,言語学,心理学,認知科学から,知識情報処理の基盤としての知識の表現,獲得,学習,推論,さらには知識ベース・システム,ナレッジマネジメント,エージェント,音声対話や画像の理解,マルチメディア処理,インタフェース,自然言語理解などの研究,そしてWebインテリジェンス,e-Learning, e-Business, セマンティックWeb,バイオインフォマティックスなどの分野への応用にいたるまで,人工知能の研究や応用に関する最新の成果や知見を共有し交流する場として重要な役割を果たしています。

今回、ゴールドスポンサーで協賛し、文章や画像などあらゆる情報の感性情報をAIにより定量化する「感性評価AI」を活用したサービスやコンサルティング事例について紹介させていただきます。

開催日時:2024年5月28日(火)〜31日(金)
会場: アクトシティ浜松(静岡県浜松市) + オンライン
https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2024/

3. お客さまのお問い合わせ先
感性AI株式会社 中島・下牧
TEL.042-444-6761 Mail:sales@kansei-ai.com

以 上

【参考】感性AI株式会社の概要
1.商   号 感性AI株式会社
2.U R L https://www.kansei-ai.com/
3.本社所在地 東京都調布市小島町一丁目1番1号 UECアライアンスセンター309号室
4.主要業務 
1.ソフトウェアおよびシステムの企画・開発・保守・販売・ライセンス販売、コンサルティング業務
2.商品およびサービスの企画・開発・マーケティング・販売のコンサルティング業務
3.ソフトウェアおよびシステム開発の受託
国立大学法人電気通信大学坂本研究室で長年培った、言葉と五感・感性との関係性に着目した応用範囲の広い特許技術・知財、心理・分析データ、ノウハウに、深層学習(ディープラーニング)、機械学習などのAI関連技術を融合させ、ものづくりやウェルネスの分野におけるさまざまな課題・ニーズに合わせた最適な感性活用のソリューションを提供しています。
人は、感性(=様々なモノ・コトを見る / 触る / 味わうなどして五感で知覚し感じる能力)で感じとったモノ・コトの印象(質感、味わい、など)を、言語の情報(例:「さらさら」「とろり」などの擬音語・擬態語=オノマトペ)で表現します。感性AI株式会社では、この人の感性に結びつく様々な言語をはじめ、文章や画像などあらゆる情報の感性情報を人工知能(AI)により定量化する「感性評価AI」をコア技術としています。
[画像: https://prtimes.jp/i/22856/1004/resize/d22856-1004-a80eb79a3503e955bd9c-0.png ]

5.資本金 4,500万円
6.代表者 代表取締役社長CEO 秋山正晴
7.設立登記 2018年5月25日
8.事業に関するお問い合わせ先(相談・業務依頼) 感性AI株式会社 Mail:sales@kansei-ai.com

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