三菱総合研究所、大丸有エリアにおけるSDGsアクション促進事業 3年間の検証結果を公表

2024年4月24日(水)14時46分 PR TIMES

Region Ring(R)ポイントアプリ継続利用で行動変容が深化 ウェルビーイングも向上

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、大丸有SDGs ACT5実行委員会と共同で、2021年度から2023年度までの3年間、東京都千代田区大手町・丸の内・有楽町地区(以下 大丸有エリア)にて、MRIが企画・運営する地域課題解決型デジタル地域通貨サービス「Region Ring(R)」のポイント機能等を活用したSDGsアクション促進事業を行い、行動変容等の効果を確認しました。

1. 背景
持続可能な社会を実現するためには、一人ひとりの行動を変えることで社会全体がSDGs達成に向けて進む仕組みが必要不可欠です。MRIは、大丸有エリアの就業者や来街者へのSDGs活動の普及を目的に、2021年度から3年間にわたり、個人の行動変容を促す仕掛けとして地域課題解決型デジタル地域通貨サービス「Region Ring(R)」(https://www.mri.co.jp/service/platform-services-for-regional-digital-currency.htmlのポイント機能等を活用したSDGsアクション促進事業(以下 本事業)を実施し、その効果を検証しました。本事業は大丸有SDGs ACT5実行委員会(注1)主催の「大丸有SDGs ACT5」(注2)をフィールドに実施しました。
2. 本事業の概要・主な検証結果
(1)事業の概要
- 「大丸有SDGs ACT5」の取り組みの一環として、2021年から2023年までの3年間、毎年5月ゴールデンウィーク明けの月曜日から11月30日までをポイント付与期間と定め、「ACT5メンバーポイントアプリ」を用いて実施
- SDGsアクションに対して付与されたポイントを、特典や寄付などに利用することでSDGs活動の誘発やSDGs消費を促進
- アプリには、Region Ring(R)が備える標準ポイント機能、情報配信、活動の見える化などのナッジ機能(注3)、友達紹介機能等を導入

(2)主な検証結果
アプリで得られた属性・行動履歴・アンケートデータ等を用いて行動変容効果を検証し、以下の知見を得られました。

[1]行動変容における継続性の効果
2021年度から2023年度まで3年間、各年7カ月間、SDGsアクションを提供したことで、エリアで誘発されるSDGs活動件数が増加。また、2022年度と2023年度は同じアカウントで参加が可能であったことから、活動量や活動の幅の広がりが見られるなど同一ユーザーのSDGsへの意識定着や行動変容が深化。

[2] 施策検討材料としての、行動履歴データ分析の重要性
アプリユーザーを活動の量・幅に基づき6つのグループに分類。さらにペルソナ分析を行い、「熱烈!SDGs女子〜大丸有SDGs ACT5のコア層〜」「しっかり者ポイ活マダム〜情報感度が高く、行動的な中年女性層〜」「縁の下の力持ち寄付系男子〜潜在コア層〜」といった特徴が顕著なペルソナを3種設定。これらのペルソナ等をもとに、マーケティングデータや施策検討のための活用可能性を確認。

[3]SDGsアクションを拡大するための手法の確認
ボーナスポイント等のポイントインセンティブやメッセージ配信などのナッジアプローチにより、Region Ring(R)が備える諸機能が相乗効果を生み出し、SDGsアクションをより効果的・効率的に拡大できる可能性を確認。

[4]SDGsアクション参加がウェルビーイング向上に与える影響
アンケート調査では、約7割の人がSDGsアクションへの参加が健康的な生活に影響があったと回答。
また、SDGsアクションへの参加は自身の価値や意義を実感する場として有意義だと感じた人が9割以上を占めるなど、SDGsアクションへの参加が個人のウェルビーイング向上に有用であることを確認。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/50210/111/50210-111-92e7fd644cb8c2dee882538d96bf060a-742x368.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]三菱総合研究所作成

(添付資料)Region Ring(R)を用いたポイントアプリによるSDGsアクション促進検証結果(要約版)
https://www.mri.co.jp/news/press/i5inlu0000005h6k-att/nr20240424rr-1.pdf

(添付資料)ACT5メンバーポイントアプリによる効果検証結果 概要版
https://www.mri.co.jp/news/press/i5inlu0000005h6k-att/nr20240424rr-2.pdf

3. 今後の予定
本事業を通じて得られた成果を踏まえ、MRIでは、引き続きポイント設計やナッジアプローチ等を含む行動変容拡大ロジックの検証を行い、Region Ring(R)のサービスを拡張します。
あわせて、さまざまな地域課題を統合的に解決し、ウェルビーイング、豊かさ、および持続可能な地域社会の実現に向けたSocial Good(注4)な取り組み(社会に良い影響を与える活動やサービス)を普及・促進させるため、自治体や地域および関わりの強い多様な事業者の皆さまとの連携・実装を進めます。


(注1)大丸有SDGs ACT5実行委員会とは、大丸有エリアに拠点を置く企業で構成される、2020年5月に発足した「大丸有SDGs ACT5」の運営組織。MRIは2021年5月より実行委員会メンバーとして参画し、「ACT5メンバーポイントアプリ」を提供。

(注2)大丸有SDGs ACT5とは、大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有エリア)全体でSDGs活動の推進を目的に、国連が掲げる17のSDGsの中から、5つの重点テーマを設定、約7カ月間に渡ってさまざまなSDGsアクションを展開する取り組み。重点テーマは、「サステナブルフード」 「環境」「ひとと社会のWELL」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つ。(公式HP:大丸有SDGs ACT5 公式サイト (act-5.jp))

(注3)ナッジ(nudge)とは、行動経済学の知見に基づき、人々が、自分自身や社会にとって望ましい行動を自発的に選択しやすくするための手法。

(注4)Social Goodとは、「社会」に対して良いインパクトを与える活動や製品、サービスの総称
本件に関するお問い合わせ先
株式会社三菱総合研究所
〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
【内容に関するお問い合わせ】
  地域・コミュニティ事業本部 事業開発グループ 大前浩司、岡田雅美
  メール:regionring@ml.mri.co.jp
【報道機関からのお問い合わせ】
  グループ広報部 
  メール:media@mri.co.jp

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